日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第258夜 囲炉裏の前で

数日前に観た夢です。

囲炉裏の前に座っている。
炭が発する熱が顔に当たり、少し顔が火照っている。
目をつぶっているが、開けても薄暗がり。
眼疾のため、俺の眼はよく見えないのだ。

眼が見えないかわりに、音や振動には敏感だ。
このため、俺のいる館に早馬が近づいたことが、すぐに分かった。

馬は二騎。
この館の者だろう。

俺はすぐに命じた。
「表門を開けよ!伝令が参った」
廊下に控えていた供侍が小走りで立ち去った。

程なく二人が上がって来た。
「挨拶はよい。近う寄れ」
「はい」「はい」
二人が間近に来る。

「城が落ちたか」
「いえ。九戸将監が自ら門を開きました」
「ふむ」
「城内に幾らか抵抗を試みる者がいたようで、その後で城が焼かれました」
「将監殿は?」
「捕縛され、今日の内にも、南に向け出立する模様です」

俺はここで囲炉裏に向き直った。
囲炉裏の向こう側には一人の男が座っている。
「まさにぬしの申した通りだな。源左衛門」
男が答える。
「凡てが、あの方の描いた絵図にござります」

俺はここで立ち上がった。
「よし。では我らも出陣だ。皆に伝えよ」
「はい」
若侍たちが立ち上がる。

俺の行先は七戸だ。
七戸には、俺の娘がいる。
婿(家国)殿が宮野に発つ時、殆どの女子供や若者を残して行ったが、これは俺との密約があったためだ。
即座に、俺の手勢が七戸に入り、他の南部方に荒らされないようにしたのだ。
ここで俺が自ら七戸に行き、秩序を示せば、おそらく娘や孫の命を救うことが出来よう。
「もちろん、あの南部大膳が余計なことを考えなければ、ということだが」

さて、ここで中断です。
夢の中で、私は八戸薩摩(政栄)になっていました。
今は私も眼疾があり、よく前が見えない状況です。
そのせいもあるのでしょうが、八戸薩摩に「前に進め」と言われているような気がします。
続きは、本編にて。