日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

中国の人 ウォッチング

円安のせいか、最近、外国の人を多く見掛けることが多くなりました。
そのうち、一番多いのは中国の人です。

中国の人の振る舞いは本当に面白いので、ついじっくり見てしまいます。
そこで、街中で目についた中国の人の姿を記録することにしました。

先日、通院のため、川越に行きました。
帰路は喜多院にお詣りしたのですが、家人に同行して貰ったこともあり、食事をして帰ることになりました。
そこで喜多院の近くの蕎麦屋に寄りました。
店の前まで来ると、入り口には20人くらいの人が立っていました。
ドアの外側に20人です。

「これじゃあ、どれくらい待たされるか分からない。別の店に行こう」
私が家人にそう言うと、家人は首を振って動きません。
「ちょっと見てる」
仕方なく、私のみ離れた所に移り、周囲の写真を撮りました。

暫らくすると、家人が来ました。
「ああ。面白かった」
思わず、そこで何を見ていたのか聞いてしまいます。
「あの人たちは中国の観光客。店の構えが日本的なので、サンプルの前で交替で写真を撮ってる」
入り口には、セット物や会食料理の見本が置いてありました。
確かに、その真ん前で話し声がワイワイ聞こえました。
「じゃあ、あんなに並んでいるのも当たり前か。何食べるんだろ」
「食べないよ」
「どうして?」
「飾ってあるのは、蕎麦と鰻とか、天ぷらと鰻とか、セットになったものだけ。昼ご飯で3千円からの値段では高いでしょ。だからきっと写真を撮るだけ」

家人の見立ての通り、程なく観光客一行は、店の中まで入らずに、ゾロゾロと移動しました。
やはり、どこに行くにも「ワイワイ」状態です。

「確かに蕎麦や鰻なら、馴染みが無いから、いきなりは飛び込めない。これが美味しい焼肉だったら、5千円でも1万円でもきっと入るよ。現にオレが前沢に寄った時に・・・」

イケネ。先日、岩手に行った時に、前沢町で高速を降り、全国的に有名な「肉のオガタ」に寄って、焼肉セットを食べたのが、家人にばれてしまいました。
1人で各地を歩き、ご馳走を食べているわけですが、もちろん、食事制限が厳しいので、原則として日頃は肉を食べません。
でも、前沢牛は別です。(もちろん、脂身の少ない部分を選びますよ。念のため。)

その「肉のオガタ」でも、店の前は中国人観光客がワンサカいました。
観光客の皆さんはもの凄くでっかい声で「ワイワイ」と楽しそうでした。
前沢牛なら標準レベルで百グラム3千円くらい。焼肉セットなら7、8千円する。それでも中国の観光客はがんがん食べていた」
これはよく分かります。初体験なら、まさに感動モノですもの。

オガタは流行っているので、店員も生き生きしています。
思わず、「ここは日本じゃないみたいだね。でもこれだけ客が入れば商売は楽しそう」と伝えると、ウエイトレスは「もう少し静かにしてくれると助かりますけど」とほんの少し愚痴をこぼしました。
まあ、他の客の頭上で「ワイワイ」さえしないでくれたら、全然、問題ないです。

テレビやネットで流れる情報では、どうしても見方が偏るので、「直接会って、見て、話す」ことで理解が深まると思いますね。
以前、中国からの留学生に、真面目で熱心な学生がいましたので、「ひとり1人は別の人」という目で見られるようにはなっているようです。
中国の人の良い所は、国が広く、色んな人がいて、色んな考えを持っていることでしょう。
「〇〇人」という括りは、あまり通用しません。

さて、冒頭の話に戻ります。
旅先で、珍しい料理を出す店の前で、記念写真だけ撮って来る。
よく分かる心境で、自分でもやりそうな振る舞いですね。