日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎出張強盗

◎出張強盗

 昨夜の午前0時過ぎのこと。

 家人が居間でテレビを観ていると、玄関の方で微かに「カチャ」という音が響いたそうだ。

 当家の玄関は引き戸式だから、ちょうどドアノブをそっと引くとそんな音になる。

 家人は「娘(長女)が帰って来たのか」と思ったが、数回音がすると、すぐにその音は止んだとのこと。

 ダンナは居間で寝入っていたので、まったく気付かなかった。

 「そりゃ泥棒だな。玄関が開いていれば、玄関近くにある物を物色して盗んで行く。もし家の者に見つかれば、その瞬間から強盗になる」

 当家の場合は、それとはまた別に玄関で物音を立てる理由があるのだが、そっちは「そっと」ではなく、はっきりと扉を叩くかチャイムを鳴らす。ま、この世の者ではないのだが、こっちの場合は鍵を掛けていないのにドアを開かなくすることはあるが、こっそりドアノブを「引く」ことはない。

 

 家人によると、今は観光客が増えたせいで、「日本が安全な国で、あまり犯罪被害を警戒していない」ことが外国に知れ渡った。そこでフィリピン人の不良がシンジケートを組んで、日本に窃盗団を送り込んでいるそうだ。

 観光客として日本に送り、オーバーステイさせ、窃盗を働かせる。そんな段取りだ。

 その手の窃盗団の中には、男だけでなく中年の女性もいるらしいので、注意が必要だ。

 大体、事前に下見に来るが、日本人の不良と手を組んでいるので、そういう下見は日本人だ。カメラを片手に鉢植えを撮影するふりをしながら周囲の状況を確かめている。

 

 詐欺犯用に玄関内の陰に刀を隠して待っているダンナにとっては、それこそ願ったり叶ったりだったのに、惜しいことをした。

 今は模造刀だから法に触れないし、先を突き刺す武器としては十分だ。相手は必ず「道具」を持っているので、双方とも同じ条件だ。外国人なら「捕まらぬ限り逃げられる」と思っているので、日本人に危害を加えるのは平気だ。

 必ず攻撃して来るから、その辺を甘く見たらダメだ。

 

 地の利の薄いフィリピンでもそうなのだから、中国韓国はこぞって来ている。イギリス人の強盗ですら、わざわざ日本の宝石店を襲いに来ていた。

 友好や平和を唱えるのは、相手がまともなヤツに限る。

 「中途半端に痛めると、必ず仕返しに来るから、不良はきっちり仕留めろ」と当の丸暴が言っていた。

 

 それはともかく、五輪が延期にならない場合は、そういうのも倍増する。うっかり鍵を掛け忘れてはダメだ。若い女性なら金品だけでなく貞操まで奪われかねない。

 鍵ひとつが命にかかわることになる。