日刊早坂ノボル新聞

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いつから裁判官になったのか

毎日新聞配信記事より

<引用ここから>
 川崎市川崎区の多摩川河川敷で同区の中学1年、上村(うえむら)遼太さん(13)の刺殺体が見つかった事件で、5日発売の「週刊新潮」が、殺人容疑で逮捕されたリーダー格の少年(18)の実名と顔写真を掲載していることが分かった。

 記事は、18歳の少年の生い立ちやこれまでの問題行動などをまとめた内容。顔写真は少年のツイッター上の写真を友人らに確認して掲載したとしている。

 週刊新潮編集部は毎日新聞の取材に「事件の残虐性と社会に与えた影響の大きさ、18歳の少年の経歴などを総合的に勘案し、実名と顔写真を報道しました」とのコメントを出した。「インターネット上に早くから実名と顔写真が流布し、少年法が形骸化していると言わざるを得ない状況も検討、考慮した」としている。【千葉紀和】
<ここまで>

 少年については捜査中で、有罪が確定した訳ではないのです。
週刊新潮は、いつから裁判官になったのでしょうか。

 もしメディアに流されている情報が違っていたら、どのように責任を取るのか。
 警察は断片的な公表をするだけで、真実は何ひとつ解明されていませんよ。
 正義を気取ってはいるが、実際は「売らんがため」の行為です。

 ネットでの個人情報の垂れ流しも同じです。
 こちらは、警察から裁判所までを、勝手にやってます。
 憶測だけで断罪する風潮はどこかで歯止めをかける必要がありそうです。
 名前を使われた人は、どんどん告訴して、損害賠償を請求すれば良いです。

 犯罪を犯した者に対する感情があるからといって、何をしても良いわけではありませんよ。
 「きっとそうに違いない」「間違いない」程度で、人を断罪するな。

 それを行うべきなのは司法であって、国民一般や週刊誌ではありません。
 犯罪や犯罪を犯した人を憎む感情は分かりますが、「だからやって良い」ことではありません。