日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

扉を叩く音 (15)

29日午前6時1分の記録です。

居間のドアを開けたままトイレに行き、また戻って来て長椅子に座りました。
ドアは開けてあります。

居間からは階段下の廊下が見えるのですが、その廊下を白い着物を着た女性が通りました。
3、4歩歩いたかと思うと、煙玉に変じて、筋(ジェット雲みたいな軌跡)を引きつつ、玄関の方に消えて行きました。

ほんの数メートル先にその女性の横顔を見たので(鮮明です)、さすがに腰を抜かし、家人が降りて来るまで椅子に座っていました。

その位置はいわゆる「通り道」で、色んなことが起きますが、冬の幽霊シーズンが終わっており、一時期の恐怖感も小さくなっていましたので、今朝は油断していました。
着物も真っ白で、死に装束か、あるいは巫女の着るものでした。

どうか「妄想」か、「気のせい」であってくれ、と願います。
いわゆる「お迎え」が来る時には、巫女姿の女が来ると思っていましたので。
まあ、このところ体調が悪く、昼に玄関のドアノブを引く音が聞こえてもいました。

その時考えていたことは、台湾で主婦が行方不明になった事件のことです。
主婦が赤い服を着た少女に連れられて行ったところが、とても歩いては行けない遠くの谷でした。
主婦は無事に見つかったのですが、「これって、A山で主婦が行方不明になった事件と似ているなあ」と考えていたのです。
A山の事件の夢も時々観ますが、夢の中では、主婦の前に子どもが現れ、「お母さんが見つからないの」と言います。「一緒に探してあげるから」とその子と手を繋いだら、その瞬間に連れ去られる。
そんな夢になってます。

脱線しましたが、着物の女があまりにもリアルだったので、本当に驚きました。
病院で、幽霊が待合室に座っているケースでは、見慣れたせいか、ほとんど驚かないのですが。
久々に「腰を抜かす」という感触を思い出しました。

これが「死期がごく間近」だって意味でなければ、夢や妄想でいいし、是非そうあってくれと願います。
あーびっくりした。

そういう類のものは、本当はいつでも、どこにでもいるようです。
ほとんどの場合、こちら側からも、あちら側からも気づかない・気づきにくいというだけみたいです。