日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

姫神山の記憶

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姫神山の記憶

 私が育ったところは、国道4号から姫神山に向かう西の分岐点(登山口)です。
 小学校の時は、遠足では姫神山に登るのが定番です。
 これは5年生の時の話です。
 頂上で景色を眺めていたら、雲が変な動きをして、向こう側に何かがいるように見えました。
「あれって、竜じゃなかろうか」
 そう思い、そのまま見ていたら、頂上には自分1人だけが残されていました。
 慌てて下山するのですが、降りるに従って、足元にもやが出始めました。
 それが、5分10分の間に濃い霧になり、回りが真っ白に。
 1人でいる時に霧に巻かれたら、そのまま遭難してしまうかもしれないので、必死で降りたことを記憶しています。
 その頃の文集には「竜を見ました」と書いた筈です。

 ところが、私は目覚めの時の最後の夢を記憶しているので、その時の体験を夢に見ているうちに、どこまでが実体験で、どこから夢なのかが、時間の経過と共に分からなくなって来ます。

 まずは、姫神山に登ったのは事実で、文集に書いた通り。
竜みたいな長いのを見たのも合ってそうです。
霧に巻かれたのも事実。これは山に登る趣味を持つ人は分かると思います。
上では省略しましたが、ここから続きがあります。

 麓に近い一本杉まで、独りで下ったのですが、ここまで来るともう迷わないので、ひと安心します。
 もくもくと出ていた霧もこの辺では徐々に収まって来ました。
登山口の近くまで降りた時に、何となく後ろを振り返ると、30辰らい後ろに白い着物を着た女の人が立っていました。
何をするでもなく、ただ立って、こちを見ているのです。
小学生の当方は、何となく怖ろしく感じ、一目散に駆け降りました。
「捉まったら、神隠しに遭ってしまう」と考えたのです。
 麓では、他の子と先生が待っていて、「心配したぞ。何やってたんだ」と叱られました。

 女の人の所からは、夢で観た内容ではないかと思います。
実家の近くは国道4号線からの登山口にあったので、年に数回は、山伏たちが家の前を山の方に歩いて行くのを見ました。修行なので、昼夜は関係なく、夜中の2時3時に小用で目覚めると、山伏姿の人が道を歩いていたのです。
 皆、白い装束で行李?を背負っていました。
 そういう姿を間近に見ていたので、それを夢で整理したのだと思いますが、今もトラウマになっている部分があり、「白い服」「女性」だけで、ドキッとします。

 毎日の夢を憶えているので、話のネタには困らないですが、やはり煩わしい面があります。記憶と、空想・妄想の境が無くなって行きます。
(先ほど、少しうとうとしていた時に、かつての状況を夢に観て目覚めました。)

画像は、姫神山とその麓周辺から見た岩手山です。