日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

(日高) 夜の参拝 (172日目)

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明日から、3回に渡り、病院で治療を受けます。
初回は準備のための手術で、1日で終わる予定ですが、その次が1週間から十日、その次も順当なら同じくらいになる見込みです。

しばらく、神社にも行けませんので、この日のうちにトラちゃんに会っておくことにしました。
とはいえ、既に6時を回っており、暗くなっています。
トラちゃんは帰ってしまったかもしれません。

高麗神社に着いたのが、6時半過ぎ。
既に真っ暗です。
しかし、駐車場には車が5、6台停まっていました。
やはり、夜も参拝客が来るから、四六時中、灯りが点いているわけですね。

車から降りると、暗がりの中に、猫の気配があります。
「まだいたのか」
車に引き返し、おやつを持って再び鳥居に向かいます。
今度はトラの方も気づいたようで、駐車場の中ほどまで出て来ました。
思わず、猫を窘めます。
「こっちに来たら、危ないじゃないか。車に轢かれたらどうする」

鳥居の脇まで、一緒に歩き、そこでおやつを与えました。
トラちゃんはあんまりお腹が空いていなかったようで、食べたのは少しだけです。
「じゃあ、お参りして来るから」
そう言い残して、神殿に向かいました。

手を合わせ、階段を降りようとすると、鳥居の方からトラちゃんが「ニャアニャア」と鳴きながら、走って来ました。
「お。どうした?」
私の横に並んで、盛んに「ニャアニャア」と鳴きながら、一緒に鳥居に戻ります。
鳥居下では、私の脚に体をごしごし擦りつけます。
猫語が分かったら、何が言いたいか分かるのに。

鳥居を出たところで、振り返り、神殿に拝礼をします。
向き直った時には、私の周りからトラちゃんが消えていました。
ここで初めて、「トラは自分も家に帰るから、最後にお見送りをしてくれた」ことが分かります。
ちょうど玄関先にあたるのが鳥居なのでしょう。

ここで、神殿から鳥居に向かう途中、トラが「ニャアニャア」と話しかけるように鳴いていたことを思い浮かべました。
「何だか、前にも同じ経験をしたことがあるような気がするなあ」
そう言えば・・・。
はるか昔、若かりし頃に年上の女性と付き合っていたことがありますが、その時の感じに似ています。

もしかして、トラが言っていた「ニャアニャア」は、「気を付けて帰ってね」とか、「風邪を引かないようにね」ってことなのかも。
神殿前まで付き添って貰った時も、「ここはこうやって拝むのよ」とか、教えるつもりだったりしたのかも。

人間様の方は猫の面倒を見ているつもりだったのに、実際には、この猫に世話をして貰っているのかもしれません。
女心もまったく分かりませんでしたが、猫の気持ちが少しでも分かれば楽しかろうと思います。