◎「マスゾエ氏」はあちこちに
家人の勤務先にいた元同僚の話です。
家は勤務先から遠くて、通勤に2時間近くかかる。
そこで、その人は公務員住宅に申し込んだが、うまく学校の傍にあるところを借りることができた。
家賃は2万円で激安だ。
当初は仕事が遅くなった時や、疲れた時にそこに泊まっていたが、次第に、本来の家に帰るのが週末だけになった。
何せ、通勤が楽だし、もう中年だし、帰宅しないことで家族に文句を言われることも無い。
愛人とだって、そこで会えば安上がりだし。
もちろん、職場には家から通っていることにして、通勤手当を貰っている。
その手当てで、アパートの賃貸料が払えてしまうからだ。
まさに「マスゾエ氏」的な振る舞いですが、マスゾエ氏は法には触れない範囲に留まっているのに、こちらは完全に違法です。
ここまで行かなくとも、ごく普通のサラリーマンでも出張の際の交通費やホテル代については、実費より余計に貰っている筈です。
今回、マスゾエ氏を支援しなかったために、この後、政治家には「マスゾエ氏的かどうか」という尺度が適用されるようになります。
要するに、わずか1万円の使い道について、領収書とその内容証明がきちきちと求められるということです。
マスゾエ氏を追及することで、いずれ自分の首が絞まるとは思わなかったのでしょうか。
いまや、宗教団体でも外部のコンサルタントを使っているご時勢だというのに、危機管理の面では、政治が一番遅れています。
これから起きるのは、「魔女狩り」ならぬ「マスゾエ狩り」ということです。
どこの議会にも職場にも、「マスゾエ氏」は必ず居ますね。
さあ、皆でマスゾエ氏を探そう。
そして叫ぶのです。
「お前は税金(または会社の金)を無駄遣いしている!」