日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

そこまで煽らなくともよい

昨日のニュースは、「マスゾエ氏は中国訪問の時に法外な値段で支払っている」というものでした。
レンタカー代とか、通訳代とか。
「不正を発見した」と言わんばかりの報道の仕方ですね。

バカか。
単純に「ボッタくられた」ってこと。
普段の値段と比較したって意味は無いです。
行くのが東京都の知事なんだもの、先方の会社は「セキュリティがどーの」とか理由を並べて、「これでなきゃ出来ない」と言われたってことですよ。
交渉したのは都の職員で、「山賊」相手のやり取りは不得手です。
ま、この辺はマスコミも、そのことは知っていて、あえて読者受けを取るためにマスゾエ氏攻撃を試みているわけですが。

そもそも、「贅沢すぎる海外視察」は、知事個人の責任ではない。
予算を組むのは都の職員で、それを承認するのは、案の段階が知事で、最終的には議会です。
知事1人が贅沢旅行をしていたわけではなく、与野党の議員団が同行してますね。
「予算案は分厚いから細かいところは読めない」と言っていたバカコメンテイターが居ましたが、それを言うなら、知事だって同じ。
旅行費用に幾らかかるとか、知事がいちいち目を通すわけが無いだろ。

あのまま論議が長引いたら、いずれ矛先は、与党議員と都職員に回ってくる。
これが嫌なので、総理に出て貰い、早々に知事に辞職してもらった。
「説明責任を果たせ」と与党議員が言ってたりもするが、ウソツキ野郎ですね。
視察の同行議員団の氏名も逐一公表してもらわなきゃ。
少なくともそいつには、「贅沢すぎる視察」を語る権利は無い。
お前も仲間だろ。

政治資金の問題と、都の金の遣い方の問題は、分けて考える必要がある。
メディア的には、悪者を決めて徹底的にそいつを叩けば受けるし、楽なんだけど、ことの本質はそうじゃない。

大名旅行は、マスゾエ氏が始めたことじゃないし(たぶん)、ずっとその調子でやってきたから予算がすんなり通っているのですよ。
マスゾエ氏1人を追及するんじゃなくて、都の企画部長に説明させれれば分かりよい。
これまでの20年30年の知事の視察がどうだったか、そいつなら分かるし、説明責任は消えて行かない(職員だから)。

しかし、一緒に視察に行って来たというのに、そのことには触れずに、知事を訴追しようとする議員にはあきれる。
お前が本物の悪なんだよ。
もちろん、とりわけ与党議員だ。
ああ、都民でなくて良かった。

今、マスゾエ氏が何も語らないのは、言いくるめられたからだよ。
言葉を換えれば「もう何も言うな」と脅されているってこと。
ここで止めておけば、矛先が「ある党」には行かない。
「ここは静かにしといてくれ。三年後の参院選か次の衆院選の比例上位に載せるから」
そんな声が聞こえるようだ。
黙ってれば、お前が一人で非難を浴びる。その代わり見返りをやるぞ。
これで口を閉じ、貝になったわけです。

メディアはこぞってマスゾエ氏への個人攻撃に走っているが、選挙対策のための「目くらまし」ですよ。
基本的にメディアは「権力の味方」なのです。