日刊早坂ノボル新聞

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◎サービスが低下する理由

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◎サービスが低下する理由
 郷里に滞在中に、某温泉ホテルに泊まりました。
 父母を招待するはずでしたが、父の体調によりそちらはキャンセル。父母の代わりに「空気」が1泊しました。

 ともかく、ホテルの部屋に入り、スリッパに履き替えようとしたのですが、何か紙が置いてありました。
 但し書きを見ると、「名前を書いて、脱衣所でスリッパに付けてください」てな感じのことが書いてあります。

「いちいち、そんなことはしてられないよな」
 これが率直な感想で、無視することにしました。

 午前中には病院に行ったので、風呂に入れるのは深夜で、11時過ぎ。
 風呂に行くと、他には数人しかいません。
 会話を聞くと、外国人客です。
 食事時に見たのですが、ホテルには外国人の団体がいて、これが日本人より多く、客の7割近くを占めていました
 とりあえずスリッパを下駄箱の端のところに置いて、風呂に入りました。

 風呂から上がると、ここで初めて「名前を書け」ということの意味が分かりました。
 私のスリッパが消えていたのです。
 竹を敷いたスリッパの代わりに置かれていたのは、貧乏臭いボロボロのものでした。
 そこで部屋に帰り、家人とこの話をしました。

 状況はこれです。
1)置き場所が5メートル以上離れていたので、「間違えた」わけではない。意図的に取り替えて行ったということ。理由は自分の履いてきたものより良かったから。
2)スリッパには歴然とした質の違いがある。
3)他の入浴客は外国人だけだったので、そのうちの誰か。

 ここで推定されることは下記の通り。
4)団体客は値段が違う。通常、十数人の数を固めれば1割引にはなるわけだが、おそらくそれより安い。家人は「きっと8割」説で、私は「たぶん7割かそれ以下」と観る。
5)外国人客はスリッパを持ち帰る。このため、ホテルとしてはスリッパは「持ち去られる」ことが前提になる。
6)風呂場ではスリッパがごっちゃになるので、外国人に限らず、客は良い方のスリッパを履いて行く。 
7)そのままでは、質の良いスリッパだけが消えて行くので、スリッパに「名前を書いてくれ」という事態に至った。
8)部屋番号でなく名前を書くのは、部屋番号では、「部屋にいない」ことの証明になるため。盗難防止が目的。

 これは非常に不味い事態だろうと思います。
 正規の客の側では、「疑いなく安価な設定の客とサービスの質が変わりない」ばかりか、「自分が受けるサービス」を他の客に奪い取られてしまいます。
 外国人客の方では、「値段が違う」ことを知らないので、スリッパの質が違うことで、「不当に自分たちだけサービスが劣る」と考えます。
 これはホテル、正規客、団体客にとって、それぞれが「面白くない」結果を招きます。
 サービスの提供方法について、「はっきりと区別する」か「分け隔てをなくする」を徹底する必要がありそうです。 

 画像は右側が良いほうで、左側が取り替えられたものです。謝謝。