日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎嘘も方便 (暴言議員編)

◎嘘も方便 (暴言議員編)
 暴言議員の立場になったら、いったいどうやって切り抜ければ良いのか。
 状況は刻一刻と悪くなって行くので、すぐに手を打つ必要があります。
 もちろん、この人は、あれが本性だろうから、かなりの嘘を積み重ねざるを得ません。
 
 まずは直ちに会見に出ること。
 そこで行うことは「泣き落とし」でしょう。

 「私は政界では、まったくの素人でした。地盤の無い私が人と同じことをしていては、すぐに落選してしまいそう。経験が無いなりに、何とかしようとしゃにむに頑張って来ました」

 「いつも心に余裕がなく、思う通りにならないと、つい家族や秘書に当たってしまうことがありました。これも私自身がいつも追い詰められていたからです」

 「その結果、夫は子どもたちを連れて出て行きました。実は今は一人で暮らしています。子どもたちは父母が預かってくれていますが、やはり寂しい。やるせなく思います」

 嘘で他人を騙くらかすには、必ず真実が必要で、この部分は事実だ(一部報道による)。実際に、この議員は夫や家族とは別居している。離婚しないのは、選挙に影響するため。
 
「そんな暮らしの中、私は次第に追い詰められて行きました。子どもたちに会いたいけれど、会えない。母親にとっては、耐え難いことです」

 「そして、ついには周囲の者につらくあたることで、憂さを晴らすようになっていたのです。秘書や運転手を詰る時、もはや私は私自身を止められませんでした」

 「しかし、そんなことで私の孤独感、孤立感が晴れることはありません。秘書をなじり、叩いた後、私は自分自身を責めました」
 この人は「私の心が傷ついている」と言ったが、正直な言葉だと思う。

 ここで、ポトポトと涙を落とす。女性に有利な泣き落とし戦術開始。
 
 必ず、「今回の出来事の総ては私の不徳のいたすところです」と非を認める。
 あとは、この先どうするかを語る。
 「選挙で選ばれた者だから、自身の都合で辞職するわけには行かない。選挙区にお詫び行脚を重ねる」
 「ひとまず静養し、家族と話し合ったうえで、進退のことは考える」

 あとは、ハワイ重婚議員と同じように、ほとぼりを冷ます。
 今のところ、これくらいしか思いつかないですね。
 ま、今も自分が悪いことをしたとは思っていないでしょうから、時機を失するだろうことは疑いありません。いざ線を踏み越えれば、どんな言い訳も通用しません。

 最近の風潮は、しくじりを指摘されると、「一切謝らず自分のことは棚に上げて、相手の失点をあげつらう」というものです。
 「先生。○×君が悪いことをしています」
 「なんだよ。お前が先に※※をやったからだろ」
 出会い系バーに行ったじゃないか。

 これでは、小学生の言い争いですよ。
 酷いもんだ。危機管理の専門家を雇えばいいのに。

 早い段階で非を認め、すぐに手当てすれば、「別に何でもない」結果に至るのに、そうしないのは何故なのか。