日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎葛巻町の秋祭り

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葛巻町の秋祭り
 1週前の久慈祭りより規模が小さいのですが、葛巻のお祭りも古き良き風情が残っています。
 私はこの町が好きで、数年に1度くらいの頻度で観に行くことにしています。
 24、25日の土日が例大祭で、最も盛大なのは一日目の夕方です。広場では演歌歌手のショーや抽選会などが催されます。

 今回、私が行けたのは25日のほう。
 朝一番で出掛け、9時には街の中心部に着いたのですが、まだ誰もいません。
 そのまま1時間半待ったのですが、まったく人が出て来ず。
 そこでようやく気がつきました。
 「ここは酪農の町だ。朝には牛の世話があるから、午前中は無理だろうな」
 この辺、私は大事なところが抜けています。ちょっと考えれば分かりそうなものなのに。
 そこで、ひとまず50キロ東の海に行くことにしたわけです。
 野田のおさかなセンターに行き、魚を買ってくればちょうどいいです。
 実際、戻って来てみたら、沢山の人が出ていました。

 祭りはいつも通り最高でした。
 1万6、7千人の町で、このテンションを保っているのはスゴイ。行列は神楽が中心ですが、さんさ隊もいます。
 ここのさんさは八戸のさんさで、盛岡とは違います。
 葛巻は盛岡・八戸両藩の国境なのですが、どちらかと言えば八戸寄りですね。町民が出掛ける「都会」は、久慈・八戸の次は仙台になっています(たぶん)。

 祭りから戻って来て、葛巻出身の叔母のところに寄ったのです。
 「葛巻は本当に良いところで、春から秋まではつくづく『ここに住みたい』と思いますね」
 冬が抜けていますが、この季節には雪に埋もれ、外に出られなくなってしまいます。やや失礼だったのですが、私も身内同然で、叔母も頷いていました。
 叔母によると、葛巻もやはり人口の減少が著しく、今は外から移住すると、町が新築住宅を提供してくれ、もし十年間住めば、それをタダでくれるとのこと。

 「俺は葛巻を舞台にした『それぞれの四季』という小説を、もはや書き終えているのですが、どうにも気に入らないので、度々町に行っています。何が気に入らないのかを知りたいのです。葛巻には一度も住んだことがないので、違っているところが多々あるかも知れないし」
 叔母はやはり自分の故里が素材になるのは嬉しいようで、「小説ならいいんじゃないの?」と微笑みました。
 その時、洗濯物に「下町組」の手拭が掛かっているのを見つけたので、「俺の話は、その手拭にある下町組の話です」と伝えました。
 ちなみに、下町組は祭りの4つの山車のうちの1つを出している町組です。
 叔母はさらに笑って、「そう。早く出してくれればいいのに。『したまちぐみ』ではなく、『しもまちぐみ』だけどね」。

 そうそう、それそれ。
 そういう基本的なところで違っているのが、一番怖いのです。