日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎静寂の音

◎静寂の音
 深夜、まったく外界の音がしないときがありますが、そういう時でも、「ジジジジジ」という音が聞こえるような気がします。
 おそらく、体の反応のひとつで、実際に音がしているわけではないのでしょう。
 夕食後に居間で寝そべっていたら、ちょうどこの音が聞こえ始めました。
 「ジーーーーー」
 そこで、傍に居た息子に訊いてみました。
 「お前。この音が聞こえるか?」
 「どの音?」
 「音がしないときに聞こえる音だよ。サウンド・オブ・サイレンス。静寂の音と呼ぶ」
 「聞こえない」
 ふうん。やっぱりね。

 ここでパッと思いつきます。
 「それじゃあ、誰もいないし、周囲は寝静まっている。そんな時に『ううううう』という人の声が聞こえたりすることがあるか?」
 当方は時々これを聞くのですが、そんな時に自室で眠っている息子を見ると、概ねうなされています。
 何か関係があるのかもしれません。

 しかし、さすがに訊けませんでした。
 私は「変人」の部類ですが、自分の感覚を疑い始めたら、とても生きて行けません。
 他の者が理解しようととしまいと、関係ありません。
 また自然界の音と違い、この手のは聞く耳がある者にだけ聞こえます。