◎夢の話 第685夜 怨霊の声
8日の午前3時に観た夢です。
映画を観るためにDVDをセットして横になった。
予告編が終わり、本編が始まると、眠気を覚え、意識が遠のいた。
ま、映画はほとんど就眠儀式で、開始15分もすれば眠りに落ちることが多い。
息子が隣の部屋なので、面白そうな映画だと襖が開いて、一緒に観るわけだが、父親が何のために映画を観るのか、たぶん理解できないと思う。
何せ、大半の映画は途中で眠ってしまう。
暗い闇の中に落ちて行こうとすると、その暗闇から音が聞こえて来た。
「ギャアア。ウウウ。ゴゴ▲□※○×」
まるで、春先に鳴く、盛りの付いた猫のような声だった。
もはや思考が働かない状態なので、暫くの間、その声だけが聞こえている。
ここでかくんと頭が動き、その拍子で思考が戻った。
ここで初めて、「誰かが唸っているのだ」と気付いた。
暗闇の底に誰かが居て、自身の感情のままに声を張り上げているのだ。
だが、まったく言葉になっていない。
何かを叫ぼうとしているのだが、言語とは到底言えない代物だった。
「こりゃ、幽界の闇に囚われたヤツの声だ」
怒りや恨みを抱えたまま死ぬと、自我が厚い殻となり、その感情に囚われたまま闇の中に留まる。
周りには何ひとつ無い、真っ暗な闇だ。
そういう死に方をすると、生者の時間で言えば十数年の間はそのままでいる。
その間ずっと、怒りや恨みを反芻しているのだが、死んで頭が無くなっているので、理屈だった考え方が出来なくなっている。
時が経つと、次第に言葉すらも忘れ、思い出せなくなってしまう。
だが、自分でも分からなくなった「何か」を渇望する気持ちだけは残っている。
このため、唸り声を上げてしまうのだ。
「何か聞いて欲しいのだな」
こういうヤツでも、聞く耳がある時は分かるようだ。
私が眠りに落ちようとし、思考力が無くなった時を見計らって、訴え掛けて来るわけだ。
だが、私はあの世の者ではないので、何を求めているかが分からない。
声が聞こえていたのは1分くらいの間だった。
意識が飛んでいた時のことだ。
声の持ち主は、かなり前に死んだらしいのだが、程なく悪霊になり、この世に現われ出ると思う。
これまで何度か聞いたことがあるが、何回聞いてもおぞましい。
国会議事堂の前まで連れて行き、そこで放せば、この手のは悪意に寄って行くので、世の中が少しましになるかもしれない。ここにはウソツキ、詐欺師が山のようにいる。そういうのに取り憑いて、滅ぼしてやるとよい。
あ、中央官庁でも良いかもしれない。
妄想家や変な宗教家がする話のようだが、こういうのはいざ具現化すると、エライことになる。
追記)
声の主は、一番目立つところにいる女性だと思います。
繋がりが出来ていたわけです。