◎夢の話 第691夜 駐車場にて
入稿時期や校正作業が重なり、疲労が限界に達すると、その場に倒れて寝入ってしまいます。
これは3日の午後4時に観た夢です。
我に返ると、目の前に男女2人がいた。
どうやら、私の仲間らしい。
二十歳台の若者2人だ。
「駐車場の車が変なことになっていますよ」
2人は私の車について、報せてくれたらしい。
「じゃあ、行ってみよう」
3人で駐車場に行く。
私の車は3百台は入りそうな立体駐車場の入り口付近に置いてある。
「ありゃりゃ。こりゃどうしたことだ」
私の車は、駐車スペースと交差するように停めてあり、他の車の出入りを妨げていた。
これじゃあ、腹を立てるヤツも出て来そう。
案の定、男たち四五人が現われた。
顔つきの悪い男たちで、「いかにも不良」であることが分かる人相だ。
「てめえ。タダじゃあ置かねえからな」
男の1人は私の連れの男の頭を押さえ付けていた。
私はそれを見て、思わず溜め息を吐いた。
「ああ良かった。相手としては不足だが、私は誰でもいいから、道連れを引きずりこんで死のうと思っていたんだ。相手が悪徳政治家ならもっと良かったけどね」
ボス役の男が顔をしかめる。
「何だとお」
こういう時のために、私は袖にバーベキュー用の鉄串を仕込んでいる。
これで肝臓をひと突きすれば、救急車が来る前にお陀仏だ。
心の中で、自分自身がもの凄く喜んでいるのを感じる。
(私は『いずれ程無く死ぬ』のなら、はっきりした死に場所が欲しいと、心の底で思っていた訳だな。)
「なあるほど」
ボス役の男がそれを聞き止めた。
「おめえ。何を言ってるんだよ」
私はニコニコと笑いながら、鉄串をそいつの肝臓に突き刺した。
「ああ良かったな。根元に輪っかのついたヤツで。ちゃんと奥まで突き通せる」
ここで覚醒。
夢の内容と深層心理はまるで違っており、これは「性」に関する夢です。
「車」はセックスの象徴で、駐車スペースに外れた停め方は、モラルに欠ける振舞いを指すと思います。
不良の男たちは、悪者ではなく、実は「良心」。夢では多く逆転します。
「道ならぬ恋はやめとけ」と深層心理が警告しているのです。
問題は「今のところ、そんなネタはねえぞ」ということだけ(大笑)。
オヤジジイはそれどころではありませんよ。
ま、なるべく頑張って、美女と浮名を流せるよう、心掛けねばなりません。
残り少ない生命力を掻き立てられるなら、この際、モラルは要りません。