◎この人のここがスゴい:内田裕也さん
この人は、今はああいう感じだが、昔はカリスマ歌手だった。
ロックミュージシャンなのに映画にも出て、『十階のモスキート』では主演を張っていた。
同じ雰囲気の映画に連続して数本出たと思う。
この映画は崔洋一監督の本格デビュー作品で、凄く良い映画だったが、配給がATGだったせいか(?)全然当たらなかった。でも、俳優女優陣はもの凄くて、名脇役と謳われる人の大半がこれに出ている。吉行和子、小林稔侍、宮下順子、風祭ゆき、と来て、なるほど、にっかつ系の映画館で観た記憶がある。それじゃあ、一般客はなかなか入れないわ。
この人はロック歌手のことを、きちんと「ロック・ミュージシャン」または「ロック・スタア」と言っていた。(ま、意識せず、頭がぼーっとしていただけかもしれないが。)
日本のロック歌手は、自分たちを呼ぶのに、何故か「ロッカー」という言い方をする。
「ロッカー」じゃあ、服とか物を入れるヤツだって。
米国の映画を観ると、プロとして活動しているロック歌手のことは、必ず「ロック・スタア」と呼んでいる。
この映画の相手役が中村れい子さんだが、この女優さんが最もきれいだった頃の作品になる。
週末のオールナイトで、酒を飲みながら観るには、こういう作品が一番良い。
内田さんは、今とはまるで別人だ。
ま、この映画はレンタル店には置いてないと思う。
VHSを探せば、どこかにあるのかもしれないが。