日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎夢の話 第721夜 オーロラの蛇

◎夢の話 第721夜 オーロラの蛇
 24日の午前2時に観た夢です。

 大きな屋敷の中にいる。
 掃除道具を持っているから、邸内の掃除をしようとしているらしい。
 他にもう一人男がいて、同じようにモップを持って掃除をしていた。
 たぶん、親戚の男で、何か親族の集まりがあるから、二人でその仕度をしようとしていたのだ。

 屋敷は大きく、かなり古い。
 洋風のつくりで、部屋が十五はありそうだ。
 だいぶ時間をかけて掃除をしているが、まだ半分も終わっていない。

 洋間のひとつに入ると、隅のほうから何やらスルスルと近づいて来るものがあった。
 細長くて白っぽい。白と言うか半透明と言ったほうが正確だな。
 「ありゃ。蛇だ。何で家の中に」
 蛇は2メートルほどの長さだが、万年筆ほどの太さだった。
 「随分きれいな蛇だよな」
 だが、のんびり眺めてはいられない。
 毒があるかどうか分からないから、蛇を追いたてて外に出すことにした。
 モップを取り、「しっしっ」と声を出し、窓のほうに追いたてる。
 部屋の端まで行くと、何やら暗がりの中に気配がある。
 目を凝らして見ると、そこに7、80匹の蛇がいた。
 一匹だと白っぽく見えたが、集まっているところを見ると、蛇の表面はオーロラ色をしていた。
 「うひゃあ。こいつは不味い」
 色の鮮やかな獣は、ほとんどの場合、強い毒を持っている。
 蛇にせよトカゲにせよ、カエルだって、色の強いのは毒も強い。
 俺はじりじりと後ずさりした。

 急いで隣の部屋の親戚の男に声を掛けた。
 「おおい。そっちは大丈夫か。何だか蛇が沢山いやがるぞ」
 しかし、何の返事も無い。
 こりゃ、いよいよ不味い。
 あの男は既に蛇にやられているのかも。

 大慌てて、隣の部屋に向かうと、その部屋の中では大蛇が何かと格闘していた。
 「まさか、あのオヤジさんが蛇に食われようとしているんじゃあ」
 大蛇の色や模様には見覚えがある。
 時々、ユーチューブで観る「アナコンダ」ってやつと同じだから、人間だって丸呑みされてしまう。
 背筋がざわざわしつつ、部屋の中を眼で追った。
 「スプレー缶は無いものか」
 生き物を飲み込もうとする蛇は滅多なことでは吐き戻したりはしない。
 よほど自分の身に危険が迫るか、獲物が腹に収まり切れなかった時だ。
 周りが蛇を殴ったり蹴ったりしても、ほとんど動じない。
 「でも、火は苦手だよな」
 スプレー缶のガスは大概の場合、可燃性だから、ライターの火にふきか吹きかければ、ちょっとした火炎放射器になる。
 頭のところに炎を吹きかけてやれば、アナコンダだって音を上げるだろ。

 「何とかあのオヤジさんを助けてやらねば」
 ここで俺はスプレー缶を見つけ、そいつを棚からひったくると、大蛇のところに駆け寄った。
 真近で見ると、この蛇が何を食っていたのかつぶさに分かった。
 最初は馬のような動物かと思ったが、よく見ると、蛇が食っているのは、コモドドラゴンか鰐だった。
 俺は食われているのが親戚でないことを知り、ほっと溜め息を吐いた。

 ここで俺は自分が夢の中にいることにうっすらと気がつき始めた。
 「おいおい。こいつはいったい吉夢なのか悪夢なのか」
 白蛇にせよオーロラの蛇にせよ、金運吉夢の最たるものだが、屋敷の中だし、健康に関係しているのかもしれん。
 それなら後半のアナコンダは病気の象徴なのかもしれん。
 首を捻りつつ、覚醒。

 「家」は肉体の象徴で、脅威をもたらす大蛇はおそらく病気の予知。ところが、病気自体は今に始まったことではないので、現状維持と変わらない。
 そうなると、残ったのは「オーロラの蛇」で、この後、ばんばんと運気が広がるということです。
 ま、後ろにはもう何も無いので、「良くなる」という方向しかありません。
 「信じる者は救われる」で、ものごとは常にポジティヴに捉えるに限ります。