日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎夢の話 第732夜 ハイエナは本能で生きている

◎夢の話 第732夜 ハイエナは本能で生きている
 十日の午前2時に観た夢です。

 空港から2人の女性が出て来る。
 いずれもアフリカ系のたぶん米国人だ。
 2人はタクシーに乗り込む。
 運転手は女性たちのスーツケースをトランクに入れる。

 その様子を5人の若者が見ている。
 こちらもアフリカ系の米国人。
 タクシーが出発すると、この5人も自分たちの車に乗り、後をつけた。
 5人は強盗で、空港で裕福そうな者を見つけては、帰り道でその相手を襲う。それを繰り返している。

 車がダウンタウンに近付くと、後ろの車がタクシーを煽り始めた。
 男たちは大声で声を上げて、タクシーを止めさせようとする。
 タクシーの運転手は、スピードを上げ逃れようとしたが、男たちはいつまでもついて来る。
 気が付くと、郊外に出ている。

 運転手が何かを見つける。
 「ああ良かった。保安官事務所だ。あそこに行こう」
 まだ携帯電話が無い時代だから、警察に通報する術がない。
すぐに駐車場に車を入れるが、扉が閉まっていた。
 入り口に電話があったから、それで連絡しようと思ったが、これも回線が切れていた。
 既に移転した後だったのだ。
 男たちの車がタクシーのを遮るように止まり、男たちが出て来る。

 運転手が客に言う。
 「ドアをロックして、身を伏せていて」
 運転手が車を出そうとするが、後ろにも別の車が停まっていた。
 男たちが車の中を覗き込む。
 ここで男一人の頭の中が見える。この男の視線で眺めているのだ。
 男は女性の一人が着ていた服を見ていた。

 空港で女性たちを見かけた時、最初に目に入ったのはこの洋服だ。
 鮮やかな色合いで、品が良い。 
 女性たち本人も品が良さそうで、育ちが良いのが歴然だ。
 それが心に留まり、この女性たちをつけて来た。
 最初は特に何かをしてやろうと思ったわけではない。強盗をすることも考えなかった。
 ただ、自分たちに近い肌の色をした女性が、自分たちとはまったく違う暮らしをしているのを見て、何となくついて来たのだ。
 鮮やかな色の洋服が目に痛いほどだ。
 
 男たちが武器を取り出す。
 ナイフを出した者もいたが、窓は閉まっている。
 そこで、男の一人が運転手に、もう一人がきれいな服の女性に銃口を向けた。

 女性は椅子の間に身を入れるように縮こまっていたが、直感で「自分は殺されるのだ」と悟った。
 急いでメモ用紙を取り出し、それに絵柄を書き記した。
 つい先ほど、男の一人の首に刺青があるのを見ていたが、その絵だ。
 どんどん、と銃声が響く。
 ここで覚醒。

 夢の中では、私は空気で、主にタクシ-の中にいて、運転手や女性たちをぼおっと眺めていました。意思も感情も無く、ただ呆然と眺めていたのです。
 通常、夢は一人称で、総て「自分は」という主観的世界で構成されるのですが、完全な傍観者の立場になるのは珍しいです。
 犯人の男たちに罪悪感はなく、何も考えずに日々を生きていた模様。
 「悪いことをしている」「酷いことをした」という意識はありません。
 ハイエナは罪の無い動物を殺してそれを食べますが、本能でやっているのであって、悪さをしているわけではありません。
 もちろん、サバンナでハイエナに会ったら、直ちに殺すべきでしょう。「こいつらがなぜハイエナになったのか」はこの場合どうでもよろしい。

 夢の中の私は幽霊の立場だった模様です。
 「ただ生きているだけ」の人間もいるが、こういうのは取り締まるのもやり直させるのも無理だから、「呪いをもって、早いとこあの世に送ってやる必要がある」とぼんやり考えていました。
 幽霊なので、「考えていた」のではなく(思考能力は無い)、「うっすらと感じていた」ということです。

 頭のどこかで、「正義は必要なんだよ。でもこの世には少ししかない」という声が聞こえます。
 「呪いがあれば、理不尽に死んだ者に何がしかの救済を与えることが出来る」というのは、分かりよい話です。
 幽霊はこの世を現世を良くすることはしないし、出来ないが、ひとの心に入り込んで蝕んでいくことは出来ます。
 してみると、これは暗黒面からの誘惑なのかも。