◎夢の話 第735夜 役満
14日の午前3時に観た夢です。
瞼を開くと、対面には五十男。
こいつはこの雀荘のメンバーでかなり打てる。30台40台とバクチに精を出して来たヤツだ。遊び人だったが、道楽が講じて、ついにはこれを仕事にしている。
上家は職人風。下家は建設屋の社長だ。
配牌で字が9枚も来たものだから、何となく字に寄せた。
三巡目で南を鳴き、六巡目には、北と白のバッタで、字一色・四喜のダブ役をテンパった。
白は2枚とも出ているから、上がるのは大四喜だ。
すると、対面が「リーチ」と言う。
すかさず、上家が「俺も」と牌を横倒しにする。
場を見ると、筒子が高い。この巡目だと細工なしの筒子待ちもありそう。
山に手を伸ばし、牌を引き寄せる。
「う。筒子だ」
しかも五筒で、感触的に「赤」だ。
赤五筒は彫りが深いから、触っただけで色まで分かる。
「おいおい」
こういう時の感触ほど、気分の悪くなるものは無い。
少し前に山の端が崩れ、六巡後に「北」が一枚寝ていた。
こいつは職人が掴むから、掴めば出て来る。ま、北単騎でもない限り、ツモ切りする。
「だが、この一発を回避出来ても、あと五巡ある」
思わず手を止め、三秒ほど考えた。
メンバーが俺を見て、「ダブリーだから、ゆっくり考えて下さい」と言う。
「そろそろ前に進めろ」という意味だ。
「さて、どうしたもんか」
街の雀荘だし、それほどレートは高くは無いのだが、一発で赤を放銃すれば「この一打」で数万が吹っ飛ぶ。「この一局」の勘定ならほぼ五万だ。
さて、どうする。
ここで覚醒。
現実の世界では、赤五筒を一発で対面に振り込みました。
四六八の両嵌張待ちから、「赤五筒を引いても放銃することのないように」と穴五万にしたとの由。
ま、リーチの鉄則です。
ダブ役をテンパっていても、オープンリーチに振り込むことは無いのだから、「一発に赤」は避けるべし。
山を崩して見たのですが、正解は「白を落として回る」で三巡後にフリテンの四六筒をテンパり、その次の巡目でそれをツモる筈でした。
一発・赤でなかったら行きますね。
でも、対面のメンバーのように、場数を増やせば「リスクを回避する」方が生き残れます。
ま、もう二十年も牌を握っていないので、ほとんど忘れました。
夢に悪霊が出なくなって来ました。
いよいよ「生きた人間の世界」に戻りつつあります。