日刊早坂ノボル新聞

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◎「踏み違え」事故は自動車会社の怠慢によって起きる

◎「踏み違え」事故は自動車会社の怠慢によって起きる
 アクセルとブレーキの踏み違えによる事故は、オートマ車だけのもので、クラッチ車では起きない。
 踏み違え自体は、老若男女に係わらず起きているし、それが原因で起きる事故は高齢者よりも20歳台30歳台の方が多いらしい(統計は未確認)。
 もし特定の層に限らずどの年齢層にも起き得るのなら、ドライバーの運動能力云々より、自動車の構造特性に起因すると見なす方が正しい見方だ。
 念のため、周囲の免許証保持者に訊いてみた。
 もちろん、長期保有者で、ペーパーではない人が相手だ。
 すると、日常的に運転している人は、大なり小なり、踏み違えの経験が「ある」と答えた。
 周囲で一番多いのは、「バックしようとした時」だ。
 叔母は「後ろに出ようとした時に、ぐいっと出てしまい慌てた」と言っていた。

 私も少なくとも3度はある。
 一度目は、アクセルとブレーキを同時に踏んだので、一旦足を離し、左側を踏んだら、今度は空踏みした。
 二度目は駐車場を出る時に、前を人が通ったのでブレーキを踏んだが、アクセルも同時に踏んでいた。そこでギアをニュートラルに落としたが、ブレーキのつもりでアクセルを踏んでいるので、回転数がもの凄く上がった。
 前を歩いていたのは中年のオバサンだったが、私が「早く行け」とせかしていると思ったのか、ぎゅっと睨んで通り過ぎた。こちらが冷静だから命が助かっているのに、気付かないらしい(当たり前だが)。

 ともあれ、「高齢者の運転」が問題の本質ではなく、半分以上は「車の構造」に問題がある。
 しかし、自動車会社がその対策を検討し始めたという話を訊いたことがない。
 すなわち、今、起きている踏み違え事故の責任の多くは、自動車会社の怠慢に求められる。
 不幸にも事故に遭ってしまった方は、すぐに自動車会社相手の訴訟の手続きに入った方が良いと思う。
 そういう具体的な対抗策を講じないと、大きな組織は動かない。
 未曾有の収益を上げているのだから、製造責任を果たせ。

 踏み違えの対策なんか簡単だ。
 ブレーキペダルを1.5倍くらいに大きくすれば良い。
 一旦アクセルから足を離して、「大雑把に左側を踏んで」も、必ずブレーキに当たる。
 オートマ車の左側はがらんと空いているが、このスペースの自由度が高いことが、却って事故の呼び水になっている。
 こんな単純なことに目を瞑っているのは、怠慢だからということだ。

 追記)
 トヨタニッサンは、収益の一部を農家や踏み違え事故の被害者に渡すべきだろう。
 秋には、大幅な農産物の関税が引き下げられ、農家が打撃を受けるが、それも「自動車産業を守るため」だ。自動車会社のツケを農家が肩代わりすることだから、還元するのが筋だ。
 踏み違え事故も同様で、明らかに構造特質であることが明白なのに、対策を講じないのは「落ち度」に当たる。補償する必要がある。