◎扉を叩く音(続) 息子にも聞こえている
「毎年、秋から冬にかけて、深夜、玄関の扉を叩く音が聞こえる」話の続きです。
ただし、今では季節は関係なく、また、玄関の中にも入って来ます。
7月17日 午前2時30分の記録
居間で眠っていると、「チリチリチリチリ」とベルが一度鳴った。
電話のベルに似ているが、何かを報せる時の警告音のようでもある。
すぐに目を覚ました。
「今のは、たぶん、俺の頭の中で鳴った音だ。すなわち、強迫観念とか、心に負荷を抱えているせいだろうな」
受験勉強の際に、仮眠を取っていると、適当な頃合で目覚ましが鳴ることがありますが、それに似たものではないのか。
朝、出勤時刻が近付くと、ベルが鳴ったりします。
これらは、総て自意識が作り出したもので、実際には鳴っていません。
すると、隣の部屋から「うーん」という声がしました。
居間の隣は息子が使っており、襖が開いていました。
息子も寝ていたようですが、突然、むっくり起き上がって、周囲を見回しました。
「ははん。息子の頭の中でも、あの音が響いたのだな」
とりあえず、父子は同じ性質のよう。
これがたまたま同じように、「起きねば」と思っていたのなら問題ありません。
もしそうでなかったりすると、対処の仕方を息子に教える必要が生じます。
今のところは、まだ何とも言えません。
なお、玄関のノック音の場合は、頭の中ではなく、実際に鳴っているようで、目覚めている者が全員耳にします。こちらは、ほとんど聞かなくなりました。