◎夢の話 第743夜 スクリーン
29日の午前3時半に観た夢です。
我に返ると、映画館のようなスクリーンが見える。
暗い中に四角い枠が見えるから「スクリーン」だと思う。
小さければスマホの画面だが、巨大だから「銀幕」だ。
「これって、あの世の人がメッセージを送って来る時に使うヤツだよな」
してみると、今は夢の中だ。
俺は夢を観ているのだ。
時々、こういう画面にエンドロールのように文字が流れ、メッセージが送られて来る。
かなり前から、1年に数度ずつこれが起きる。
内容は取りとめの無いことから、難しいことまで様々だ。
競馬場に通っていた頃には、年に1、2度、馬券の夢を観た。
スクリーンに馬の名前が書かれる。
5レースくらいの馬だったりするから、その馬の名前自体知らないわけだが、調べてみると、そういう馬が現実にいて、しかも数日後のレースに出る予定になっていた。
どう解釈するか、かなり考えさせられるが、うまく解読すると、大万馬券になった。
6千倍の馬券を事前に教えて貰ったことがある。
しかし、大半は十分に意味が分からないことが多い。
死ぬと脳を使えなくなり、論理的な思考が出来なくなるからだ。
古い幽霊だと、次第に言葉を忘れるから、文章が崩れてしまうのだ。
スクリーンだけではなく、「声」で囁かれることもあるのだが、こちらは理解出来ないことが多い。
古代語のような言葉で、まったく意味が取れない。
「ジリチヌヌ ウカラウェギタリ シズツワサ」
みたいな言葉だ。
スクリーンに文字が流れ始める。
まるっきりエンドロールと同じ仕掛けで、横書きの文章が上から下に下りて来る。
「何だこりゃ」
文章がぐじゃぐじゃで、意味をなさない。
「ネットおたく」は、自分たちでだけで通じる言葉や用法を作り出すが、それをさらに先に進めたような、わけの分からない文章になっていた。
「こりゃ、たぶん、昨日のことに関係してるんだな」
昨日は神社に行き、自分の状態を観察するために、神殿前で写真を撮るが、デロデロと変な物が写っていた。
このメッセージは「それに関するもの」だと、直感が教えてくれる。
対処の仕方みたいなことが書かれているのだろう。
しかし、文章の意味が分からないのでは、使い道がない。
「おいおい。俺のことを自分たちの仲間だと見なしているかもしれないが、俺はまだ生きている。だから、あの世の言葉で言われても理解出来ないよ」
俺は途方に暮れて、スクリーンを眺め続ける。
ここで覚醒。