日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎専門バカの極端な話

◎専門バカの極端な話

 専門職は自分の分野にのめり込んでいるから、そこしか見えなくなることがある。

 周囲の状況や自身の発信がもたらす影響まで気が回らなくなるのだ。

 そこで、往々にして後ろに「バカ」と付けられる。

 

 とりわけ、医師はその代表格だ。

 その1 「耳かきはしない方がよいのです。耳かき(棒)や綿棒で内壁を傷つける惧れがあります。自然に外に出て落ちますから」

 実際、何千人に数人くらいは、「耳かき」という行為で炎症を起こす人がいるだろうと思う。

 しないほうがより安全だ。

 

 ⇒ でも、放置すると、かゆくて堪らんと思う。

 かゆさに耐えているより、ささっと綿棒をやさしく使えばよい話。

 「傷がつかない程度にやれ」で十分だろ。

 

その2 「マスクの繊維の隙間よりウイルスの方が小さいから、マスクはあまり効果がない」

 

 ⇒病院の待合室に座っていると、中高年のオヤジが明らかにインフルで受診に来ていた。マスクもしていないのに、口を覆いもせず、他人の方に向けて「ゲッホゲホ」と咳をしている。

 ちなみに、今はマスクが買えないが、病院の入り口には自動販売機があり、1枚百円で今も買える。「高い」と思って買わないわけだ。確かに高いが、他の人にうつすよりははるかにまし。

 だが、こんなヤツは山ほどいる。看護師の一人のダンナは勤め人だが、最近、中国から帰ったばかりの同僚が、やはりマスク無しで「ゲッホゲホ」とやっているので、周囲が思い切り退いているそうだ。

 マスクの効果は、「ウイルス」を防御することではなく、こんなデリカシーの無いオヤジが撒き散らす「飛沫」を直接吸い込まないようにするためだ。

 そういう意味では、マスクの効果は抜群にあるんだよ。

 大体、医師のお前が診察の時には必ずしてるだろ。

 

 「専門バカ」はこんな具合だ。それが証拠に、十年前の健康法なんて今はまったく残っておらず、ぐるっと回って元に戻っている。