日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎サムライは死に去り、騎士道だけが生き残った

◎サムライは死に去り、騎士道だけが生き残った

 コロナ対策で揺れる中、国会でも揺れが起きている。

 ANAホテルが国会での首相答弁に反する証言をしたためだ。

 ANAホテルは今は全日空ではなく、外資系に変わっているそうだ。

 

 これまでの安倍政権の振る舞いは

1)都合が悪いことが起きると、「嘘を言う」。子どもでも分かるような嘘だが、同時に「証拠の隠滅」を図る。証拠が無ければ罰せられない。「シュレッダーで切ったし、データは無い」なんて、小学生でも言わない。

2)政治のその動きを見て、役人が率先して忖度し、公文書を書き換えたり、虚偽を言い立てたりする。もちろん、出世のためで、国民のためではない。

この場合、政権の指示があっても無くても同じ意味で、結局は国民に対し嘘をつき、証拠を捏造または隠滅している。

3)明らかな証拠が出て来ると、政権は「指示していない。官僚がやったこと」という言い訳を使う。指示していなければ推定無罪になる。関わっていないということ。

 

 しかし、これはニッサンのゴーン氏が展開した「三角取引」となんら変わりない。ひとつ一つは「法的な問題は無い」ように見えるが、全体としてみれば横領や詐欺で、実質はマネーロンダリングになっている。それと同じ。

 これまでは主に財務省厚労省の内部の話で、官僚の忖度で覆い隠されて来たが、今回は事情がちと違うようだ。

 ANAホテルでは、明確に「そういうことはやっていません」と答えている。

 

 これで、おそらく国民の半分くらいは快哉を叫んだ筈だ。

 「よくぞ言っててくれました」

 総理は自分の取り巻きに対し便宜を図りながら、世間的にはアリエネー言い訳を述べて来た。これに対し、役人は誰一人真実を言わず、「シュレッダーで裁断したから無い」と弁護する。

 皆がこう思ったはずだ。

 「これがサムライの国かよ」

 当方は正直、「嫌K国」ネトウヨだが、ネトウヨ=安倍政権の支持者ではない。何故なら、当方のような者は何ら便宜を図って貰えないからだ(皮肉または自嘲のつもり)。

 K学園さまが受け取る国の金は、この数年で百億円を優に超えている筈だったが、どうなったのか?きちんと公表しろ。

 

 聞けばANAホテルは今や英国資本の支配下にあるとのことで、英国では政治家に忖度する気風がないそうだ。

 「すばらしい」と思う一方で、「それが当たり前だ」とも思う。

 もし戦前なら、官僚が証拠を隠滅したり、書き換えたりすれば「国家反逆罪」級の犯罪になった。某省のあの人もこの人も広場で銃殺だった。

 

 さて、中国の歴代王朝で、国が替わっても変わらなかった決まりがある。

 それは「高級官僚が私兵を囲えば、一族皆死罪」というものだ。なお王朝では政官のトップは同じだ。

今は一部の政治家のために官僚が働くから、もはや公僕ではなく私兵だ。

 「一族皆殺し」級の罪を犯して来たのに、まるで実感が無いのか、同党の中には「もうANAは使うな」などと言っているバカがいるらしい。

 自らの「驕り」を隠さないようになったら、下野は間近に迫っていると見てよい。

 

 日本にはもはやサムライはいないけれど、英国には騎士道精神が残っていると見える。

 この辺で、「黄門さま」のように悪代官や悪徳商人が一網打尽にされるのを見てみたい。

 もちろん、K国には毅然と対応する者でなくてはならないけど。

 

 それはともかく、「安倍政権もそろそろ終わりなのだな」と感じるような象徴的な出来事だった。