◎「出来ません」の意味
菅長官が「データ復元は出来ないと聞いております」と言うと、すかさず質問が飛んだ。
「それはどういうことですか?技術的に出来ないということですか、それともルール上出来ないということですか」
「とにかく、出来ないと聞いております」
これを聞いていて、大笑いに笑ってしまった。
「こりゃ、質問の仕方が悪いよな。選択肢は三つあるもの」
1)データを復元するのは「技術的に」難しい。
2)破棄したデータを復元してはならないと「決まっている」から難しい。
3)復元したら、「都合が悪い」から難しい。
もちろん、答は3に決まっている。
菅長官の顔に書いてあるだろ。
菅長官は立場上、そう言わざるを得ない立場だから、ある程度仕方がない。
(もちろん、嘘つきは死んだ後で舌を抜かれるが。)
しかし、官僚のあの態度はどうにかならないものか。
小学生がつきそうな嘘を平気でついて、それで済まそうとしている。
政治家は「嘘をつく」のが仕事のひとつだからまだしも、官僚が嘘をつくと行政の根幹が揺らぐ。
出すものは出し、それで政治の判断を仰ぐという体制に戻す必要がありそう。
公務員がもし「嘘をついたり」、「証拠隠滅を図った」ら、重罪に問われ、退職金も無くなるような法律を作る必要がある。
こんな話は、最初から総てのデータを開示して、「拡大解釈していました」と頭を下げればそれで済むような次元のものだ。それを隠したり、強弁で済まそうとするから、国民が閉塞感を覚える。
どうせ安倍政権は今期限りなのだから、適当な頃合で辞職・解散して、国民の信を問えばよい。
「今の野党なら何をやっても大丈夫」と思っているのかもしれなし、事実そうだろうが、「嘘をつかない保守」が現われれば状況が変わる。
最近はかつて下野した時のことを忘れているように見える。