日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎扉は開いている

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扉は開いている

◎扉は開いている

 今日、病棟に行くと、先日、「悪夢を観た」件の看護師が近寄って来た。

 「どうも有難うございます。一度で消えました」

 四五日の間、同じ悪夢を観ていたそうだが、枕元に水を置き、きちんとお願いしたら、一度で消えたそう。

 「喧嘩をしないように心掛ければ、別に問題は生じません」

 ああ良かった。やはりさほど難しくない相手だった。

 「あれで消えないようなら、お水ではなくお酒を備える。それでも駄目な時にはお清めの塩を備えるのですが、置くべき場所があります」

 ま、普通はそこまで行かない。よって話はここで終わり。

 

 スマホで「魚釣り」の動画を観ようとすると、その看護師が「わたしはN湖の奥に行くと、気持ちが悪くなります」と言った。

 ありゃりゃ。この人は想像や妄想だけでなく、第六感が鋭敏らしい。

 それじゃあ、仕方ない。

 そこで、今起きていることを告げた。

 「あそこには出入り口のようなものがあるのですが、今はそれが開いています。それでどっと出て来た。そのため、周囲の人が影響を受け始めているのです。あそこに行くと、私はいつも声が聞こえますね」

 先週、その看護師は悪夢を連続して観たので不安になり、この週末にあれこれ調べたらしい。

 すると、世間には私のような「あの世ウォッチャー」が幾人かいるとのこと。

 

 「今は『あの世が騒がしい』と言う人たちがいます」

 たぶん、見ているものは違うと思うが、凡その意見は同じだ。

 「おそらく、これから何百人、何千人、あるいは何万人の人死にが出る。だから、受け皿の方でもガタガタしているのだろうと思いますね。それを鎮めるために、時々、あそこに行き、ご供養をしていますが」

 出入口はひとつではないから、同じことが全国で起きている。

 独りでは到底対応出来ないが、やれることはすべきだ。

 やはり、今の危機は私一人に起きているのではなく、大勢の身に降り掛かろうとしていると思う。

 

 「でも、この先は知らぬ方が良いです。世の中には知らない方が良いこともあります」

 そう言うと、看護師はその言葉を繰り返した。

 「知らない方が良いこともある、ですか」

 「そうです」

 しかし、これで、頻繁に私がN湖を訪れている理由が分かったらしい。

 もちろん、ご供養のためだ。

 初めて訪れてから四五年は何ともなかったのに、ある日突然、異変が起き始めた。

 その理由は簡単で、その時から「扉が開き始めた」ということだ。

 今はすっかり開いている。

 

 「世間には、私だけではなく、人知れず世の人々を守り、防波堤になっている人がたくさんいると思いますね。誰もそのことを知りませんけど」

 誰のためではなく、死後に自分自身の状態が少しでも良くなるようにやっているので、他人の眼などはどうでもよいと思う。

 肉体の死は、ただの「折り返し地点」で、今生はあの世の状態に繋がっている。

 

 他人にあれこれ忠告するのは好きではないが、これからはよくよく警戒が必要だ。

 私や他の同類が幾ら頑張っても、止められないことはある。

 各人が「耳をそばだて、眼を光らせる」ことが必要だ。