日刊早坂ノボル新聞

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◎揚げ足取り

◎揚げ足取り

 今さっき、達増知事(岩手)がテレビに出ていたが、「東京からの客はお断りするのか」みたいな質問をされ回答に窮していた。

 そりゃそうだ。

 これは完全に「揚げ足取り」を狙った質問だもの。

 「そんなことはないですよ。来て下さい」と言えば、明らかに「嘘」だし、本心の通り「今は来て欲しくない」と言えば、「差別だ」と言われる。

 

 GOTOキャンペーンは割引の有無だけなんだし、「行ってはダメ」とか「良い」に言及するものではない。

 今や「緊急事態宣言」で移動を「自粛してくれ」と言っていた頃より、たくさんの感染者が出ている。

 達増知事は公人だから言うに言えぬだろうが、当方なら「感染してるかどうかわからぬのに、出歩くな。ボケ。検査受けてから来い」と叫ぶ。 

 東京から向かった人を「受け入れない」ことには法的根拠がない。すなわち、問題自体が「受け入れる側」ではなく、「出掛ける側」「送り出す側」にある話だ。

 要するに、感染を拡大するかもしれぬから、東京やその隣接県の人は「移動を自粛すべき」「してくれ」ということになる。

 

 米国では「マスクをしない自由」を叫ぶ人が沢山いるようだが、それで「他人にうつしてよい」という権利はない。「自由」と「権利」の意味のはき違えだと思う。

 今のやり方なら、東京周辺はいずれ「日に千人」単位の感染者増になる。

 それならせめて首都圏から出て行くなよな。仕事には行くにせよ、あとは家でじっとしていろ。

 

 ということで、当家ではお盆に帰省しないことにした。

 当たり前のことだ。

 感染率が1パーセントなら、そこら中に無症状感染者が歩いているということで、自身も感染歴があるかもしれん。

 そうなると、当家を含め、今の首都圏の者に「移動の自由」などあるわけがない。

 かつてのスペイン風邪の事態を味わいたいのか?

 とりわけ、感染者がいない県、少ない県にウイルスが入ったなら、いきなりパンデミックになってしまう。

 それも外部の人間が持ち込むパンデミックだ。

 

 達増知事は「今は来ないでください」と明言してもよいし、すべきだと思う。

 知事の務めは県民を守ることにあるのだから、当然のことだ。

 

 今朝、別の番組でやっていたが、ニューヨーク州みたいに、「二週に一度、誰でも無料でPCR検査が受けられる」なら、「検査」と「隔離」を進めることで感染者を減らせる。

 しかし、日本政府はPCR検査を「拡大する気がほとんどない」ようだし、そのままで「経済」を論じること自体が不適切だ。

 まるで「感染を拡げよう拡げよう」として行動しているようだ。

 

 一番に問題なのは、これだけ感染者が増えているのに、世間一般に警戒心がすっかり薄くなっていることだ。