◎夢の話 第807夜 喫茶店で
九日の夜11時に観た短い夢です。
我に返ると、どこか喫茶店のような店の前に立っている。
連れがいるが、その連れが先に店に入って行くので、一緒にその店に入った。
店内はログハウス風のインテリアで、昔そこここにあったような構えになっていた。
カウンターには、コーヒー豆を砕く背の高い機器が立っていた。
「おお。今時こんなのは珍しい」
喫茶店自体、昭和の頃の構えの店は少なくなっている。
「俺はここには幾度も来ているな」
何となく記憶がある。
何時来たんだっけ?
すぐに思い出だした。
「ああ。ここは俺がよく夢に観る店だ。夢の中でこの店に来ていたのだ。夢だけじゃなく、実際にあったのだな」
この店はいつもの夢の店とまったく同じつくりになっている。
店内には沢山の客がいて、わやわやと話をしていた。
他の者には目もくれず、大声で議論している者もいる。
席について、すぐにコーヒーを頼んだ。
連れがいるのに、そいつのことは頭には無く、施策に没頭する。
程なくトイレに行きたくなった。
立ち上がって、カウンターの近くに行き、店員に声を掛ける。
「ちょっとトイレに行きたいのだが」
店員は白髪の男性だ。店長か、あるいはこの店のオーナーのよう。
「前の出口を出たすぐ正面にありますよ」
言われた通りに出口を出ると、正面に扉があった。
その扉を開けて中に入ると、蓋の閉まった便器がある。
その蓋を開くと、便器がものすごく汚れていた。
「なんだこりゃ。すごく汚いな」
店のトイレなのにどうなってるのか。
ここで「はた」と気付く。
「ここはよく夢に観る場所だし、アリエネー状況だ」
もしかして、俺は夢の中にいるんじゃあないのか。
そうなると、これは何かを示唆する内容になる。
トイレ。しかも汚れている。
こいつはどういう暗示だっけな。
首を捻りつつ、ゆっくりと覚醒。
目覚めてすぐに夢判断を調べると、「汚れた便器」はもの凄い吉夢だった。ウンチに限らず臭いものはお金の象徴だから、近々、どっとお金が入って来るという暗示になる。
どれを見ても同じことが書いてあった。
最近、フラッシュバックのように、桁の大きいお金が入る場面が眼に浮かぶ。
ごく一瞬だが、十桁の金額を得る場面が見えるのだ。
今はこんな状況だから、これが正夢になるなら申し分なし。
ま、金運が近くにいる気がするのだが、それを現実に掬えるかどうかは、本人次第ということだろう。