◎夢の話 第834夜 悪霊に寄られる
21日の午前2時に観た夢です。
街の中をゆっくりと歩いている。
人の少ない夜の街だ。どちらかと言えば、「人っ子一人いない」の方が正しい言い方だ。
すると、街角で突然、「誰か」の視線を感じた。
その気配が背後に迫る。
振り返ると、悪霊がすぐ近くまで来ていた。
知らぬうちに相手の目に留まっていたのだ。
その悪霊は、元は女だったが、幾つもの幽霊を取り込んで、ひとの感情を失っている。
全体はひとの姿をしているが、もはや顔は無くなっていた。
のっぺらぼうなのではなく、顔の部分だけ透明で向こう側の景色が透けて見えるのだ。
人間らしい「こころ」を失った悪霊が、今また俺を取り込もうとして迫って来ていた。
そいつが手の届きそうなところまで来たので、俺は叫んだ。
「こっちに来るな」
足を振り上げて、その悪霊を蹴る。
だが、相手は強力な悪霊なので、まったく怯まず、俺に手を伸ばす。
俺はひたすらそいつを蹴り続ける。
ここで、息子に揺り動かされて、覚醒。
夢を観ながら、実際に暴れていたようだ。
居間でシュラフに入って仮眠を取っていたので、隣室にいた息子が父親の異常に気が付き、目覚めさせてくれた。
「変な風に蹴っていた」とのこと。
息子のおかげで助かった。
夢の中にいると、強く「念」を働かせることが出来ない。
夢ではほぼ心だけの存在で、すなわち幽霊とほとんど同じ状況だ。
幽霊の世界には、他の者の心を同化吸収して、合体してしまうコテコテの悪霊がいる。
目覚めた時には、心臓がまさに「早鐘」を打っていた。
息子に礼を言い、すぐに自室に行って、悪縁を祓った。
もはや「悪夢」の次元ではないリアリティだ。数年前に悩まされた「縞女」よりも数段上のヤツに眼を付けられるようになった。
それだけ、こちらの位付けが上がっているということでもあるが、この手のが幾度もあるとなかなかしんどい。
幾らか人為的な悪意の気配もある。ひとが手引き(祈祷)をしたか。
それが事実なら、もはや問答無用でアモンの出番だろうと思う。
相手を間違えるなよ。百倍返しにしてくれる。
追記)「これはもはや普通の悪夢ではない」と実感するのは、実際に相手の体に触っていることからだ。触感があるので、現実に反応し、蹴っている。
また、「この世に祟りの雨を降らす」というアモンの言葉が、具体的なかたちで現れようとしていることとも無縁ではないと思う。たぶん、当方はこれを越えられない。