日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎「幸せ」の根源

「幸せ」の根源

 家人が唐突にこんなことを言った。

 「ネットである人の意見を読んだけど、その人は『自分は幸せだと言う人は裕福な人だ』と言っていた。そんなことはないわよね」

 そこでダンナ(当方だが)はこう答えた。

 「幸せであることはお金のある無しとは関係ない。お金があっても幸せを感じられぬ人は沢山いる。覚せい剤を飲まされて死んだドンファンは果たして幸せだったのか?俺にはその人は強い孤独感を抱えていたように感じられる。何十年もの間ね」

 ここで考えた。

 でも、たぶん、裕福であれば、少なくとも「自分を必要以上に卑下する」ことはないよな。

 「金持ち=幸せよりも少しはましな言い方をすると、『お金があれば、極端に不幸せを感じなくとも済む』と言った方が当て嵌まりがいいんじゃないか。自分だけが不幸せだという薄幸感が薄れる」

 

 ここで思い直すと、前述の「ドンファンの感じた孤独感」も「幸福感」とは別の尺度のようだ。

 もちろん、「考え方は人ぞれぞれ」とは言わない。そんなのはパヨの使うおためごかし。

 「多様性」などは突き詰めれば、「人は皆、自分の人生を生きている」にしか行き着くことはない。

 そもそも人がそれぞれなのは当たり前のことだから、共通性を汲み取ることが重要だ。

 「まだすっきりしないな。またよく考えよう」

 

 議論は次回に持ち越しになった。

 家人は自分の意見を言わなかったが、何か考えていると思う。