日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎病棟日誌 悲喜交々1/25 「改心は不要」

病棟日誌 悲喜交々1/25 「改心は不要」

 とりとめのない日々の日記。さしたる内容はなし。

 この日の看護リーダーは、北海道出身のタマちゃんだった(五十台男)。
 一人ずつ状況を聞きに回っていたが、じきに当方のところにも来た。
 「今日は先生の回診がありません。何かお薬のリクエストはありますか?」
 「ふうん。回診は無くとも、改心はさせられてるな」
 ついでに言葉遊びに。
 「会心の出来には到達したことが無く、改悛の情には苛まれる。回春はもう不要だし、それなら買春に走ることもない」
 何時の間にか「かいしん」が「かいしゅん」になってら。
 しかも、最後のはイマドキの言い方だ。

 これにタマちゃんが「振り返ると反省すべきことが多々ありますね」と答える。
 「いやいや、中高年は反省などしたらダメだよ。反省してももはや直せぬし、落ち込んでクロゼットで首を吊るしか道が無くなる。過去のことは振り返らず、『今後はもう少しよくしよう』と思うしかないんだよ」
 「確かに性癖はもう直りませんね」
 「三十を越えた男は直らないと言うね。ちなみに女の方は一生変わらない、とも言う」

 中間の点検に、ユウコちゃんが来たので、「冬の弾丸旅行」がどうなったのかを訊いた。
 「一万円でどこかに行くってのはどうなったの?」
 「秋田のかまくら祭りに行くことにしました」
 新幹線が終日乗り放題で、平日日帰りなら一万円ポッキリ。
 ま、指定席は二回まで無料で、それ以降は有料。
 「東京からならしんどそうだが、往復一万円ならね」
 どうしても「かまくら」に入ってみたくなったそう。
 始発で秋田新幹線に乗り、横手のかまくら祭りに行くそうだ。
 帰路は当然ながら、「きりたんぽ鍋」を食べて帰るらしい。
 「この時期の秋田は、どこも雪だから景色は真っ白だ。かまくらを出た後にどうするかが問題だね」 
 二月頭なら「なまはげ」のシーズンだが、男鹿まで行くのはしんどそう。
 (後で調べたが、「なまはげ柴灯(せど)まつり」が二月九日からだった。金土日)

 前回、「秋田に行くなら、比内鶏のきりたんぽ鍋を食べるべき」と力説したので、どうにも行程が気になる。
 他の観光ルートを調べてやらねばならん気になっている。

 この日の病院めしは「鰆の煮物」。
 他の患者は鯖なのだろうが、当方は鯖がダメなので、鰆に替えてある。
 ここの病院食は割と食えるものを出すのだが、コイツはあまりお勧めじゃない。見た目も寂しいし。
 だが、他の病院では、とても箸のつけられぬ食事を出すところもある(そっちが多い)。パイナップルが整列していないのは、この日は忙しかったか、研修生が休んだかだと思う。