日刊早坂ノボル新聞

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◎病棟日誌 悲喜交々4/18「呼び止められる」

病棟日誌 悲喜交々4/18「呼び止められる」
 岸田内閣が「国民年金の納入を65歳まで延長」方針を出したので、家人の同僚が「すぐに年金の給付申請をする」と言っていたそう。その同僚は61歳くらいらしい。
 「公務なんだから、給料をもらっていれば社会保険料や年金は自動的に控除されるんじゃあねえの?」
 「でも外国語のTAで非常勤の扱いだから」
 一定の給料があれば、年金の支給額が減らされれるわけだが、「貰う側」になっておけば、そこから「また納付しろ」なんてことは起きない。ま、岸田の場合は何をやらかすか信用できないが。
 わざわざ米国に行き、「日本の同盟国である中国は」と言い放つ奴だ。少しでも思っていなければ、そんなのは言葉に出ないと思う。米国議会で拍手喝采されるのは、岸田が「世界のATM」の役を務めてるってことなんだよ。外遊の度に5千億とか8千億とか撒き散らすのに、帰国すると「増税」。何なのコイツ?
 そろそろガードマンを二重三重につける必要があるんじゃねーのか。

 外国語のTAや講師は、週四日勤務で非常勤扱いだ。だが、その四日に一週分の授業を全部詰め込むから、朝から夕方まで総てのコマが詰まっている。そんな教員が日本人の常勤に一人でもいるのか?授業の準備などは、当然家でやるから事実上、五日半は働いている。夏冬休みの時には給料はない。
 五年くらい働くと、常勤にしなくてはならないから、形式だけはそれっぽくしてあり、去年あたりからボーナスが出るようになった。でも、額が3万円だ。お年玉レベルで「支給した」という証拠づくり。
 だが、負担の方はまるっきり常勤と同じ。組合費まで払う。
 最近は外国人の生活保護費がどうたらとか、外国籍叩きをする風潮があるが、悪質な「福祉泥棒」は中韓の一部で、真面目に働き納税する永住外国人は、割を食うことが多い。家人は二十年以上公立小学校で働いているが、パート扱いのまま。

 のっけから脱線した。
 この日、病棟に行くと、遠くのベッドから声を掛けられた。
 先輩患者のAさん(五十台女性)だ。
 「心臓の手術をして来たんです。生還しました」とのこと。
 ここで頭の中に横井さんの言葉が蘇る。
 「恥ずかしながら帰って参りました」

 「そりゃ大変でしたね」
 「腎不全患者は心臓が悪くなりますから、大動脈を治療しました」
 入院治療が一週間ならバイパスみたいな外科手術では無いのだな。カテーテル治療の近辺か。当方が大動脈三本が塞がった時にはひと月入院した。

 さて、着替えに行く時にNさんのベッドの前を通ったので、「大丈夫ですか」と声を掛けた。足の指を切り、骨の近辺に肉が盛り上がるまで入院したので、こちらはほぼふた月だ。当方もNさんと紙一重の状態だったが、今回は「徳俵の内側」に着地した。
 今の具合などをあれこれ聞いた。

 ベッドに戻ろうとすると、ガラモンさんが近寄って来た。
 ガラモンさんは最近かなり痩せて、遠目ではそれがガラモンさんだと分からなくなった。もはや「ガラモン」ではなくなっている。怪獣みたいな風貌が愛嬌があって良かったが。
 「何だかこのところ足の指が痛いんだけど」
 当方やNさんの身に起きたことが自分にも起きないかと心配になったらしい。
 「兆しは足の側面なんかが痺れる感じですね。それと指先が痛くなったりします。一番怖いのは外傷で、豆なんかも絶対に潰したらダメです」
 たった一日二日で化膿し、ぐちゃっと潰れる。足全体が紫色になり、激痛。ところが、そうなるまでは神経障害のため、痛みを覚えない。
 当方は数日前に柱に足をぶっつけたが、二日目までまったく痛みを感じなかった。三日目にして足の甲全体が腫れた。

 ま、前に当方の足がおかしくなったのは、廃病院の二階に女の幽霊が立っているのを見た直後だった。その日の夜に一気に化膿し、両足が紫色に腫れあがった。そうなるまでたった一日。
 だが、そんな経緯は、普通に暮らす人には話せない。ひとのかたちをして、かつおどろおどろしい姿を目の前で晒してくれて、そこで初めて「そこに理不尽な何かがいる」と分かる。それが普通だし、そんなことは滅多に起きない。
 当方はカーテンを見ただけで、その後ろに「何かがいて、こっちを見ている」と分かる。幾度も経験があるからで、一種独特の気配があるのだ。障子の前に立っている時に、その障子のすぐ向こう側に人が立って居れば、誰でもそれと分かる。これに似た感覚だ。
 カーテンの陰の気配を確かめるために、そこを注視すると、女は「待っていました」とばかりに走り寄って来たようだ。こちらの心の動きで、相手がこちらの存在を悟るわけだ。コイツを切り離すのには数か月かかった。
 今も時々、廃病院の前を通り、やっぱりその二階のカーテンの陰に女が立っているのだが、さすがに前と同じ轍は踏まない。
 「俺はお前と関りが無いし、興味もない」とすぐに別のことを考えると、先方のアンテナにかかり難い。

 この日も「お茶屋のオバサン」の姿は無し。
 また入院病棟に戻ったのかもしれん。
 後ろに「黒いひと」が出ているので、今が正念場だ。
 とりあえず、「ご神刀斬り」でそいつを遠ざけて、時間を稼ぎ、対処策を講じる必要がある。
 だが、こういうのは当人には伝えられない。
 殆どの人が、「お迎え」にも「幽霊」にも対峙したことが無いから、受け入れられないからだ。逆に「人が困っている時に変なことを言うな」と怒るだろう。
 
 「深刻な病気になる前に準備を始めろ」というのはこういうことだ。「死後の存在はある」ことを認識し、心と魂の連動が可能になるような体勢にして置けば、不都合が芽吹いた段階で対処出来る。
 「受け入れる」ということが、「信じる」ことへの第一歩だ。
 「信じ方」を会得すると、心→魂のスイッチが入るようになる。
 身体機能は有限で、死を避けられる者は一人もいないのだが、「無用に死期を早める」事態を避けられる。
 「お茶屋のオバサン」は現状を放置すれば、もって数か月だと思う。自分自身が実際に体験したので、顔を見る度に戦慄を覚える。

 何だか分らないような資金提供に五千億だかを投げるのを止めれば、「子育て支出金」みたいな増税はしなくてもよいじゃねーか。少しは自国のために使えよな。外国と不法在留外国人だけを支援する愚かな総理をこのままにしておくと、いずれ中国の属国だ。ゴラムの手下になりたいのか?