日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第89夜 石室の中 その1

今朝は朝早くから行事の予定だったのですが、普段夜型の私は全く寝られず、朝方まで起きていました。
かろうじて小1時間ほど眠ることができましたが、その時の夢です。

眼が開くと、私は石づくりの大部屋の中にいました。
(あれま、これまであまり見たことのない場所だ。新しい夢かも。)
まず最初に自身の体を点検すると、手足の感じはまだ20代か、せいぜい30歳までです。

改めて室内を見渡すと、奥行きが30辰呂△蠅修Δ並臧屋です。横も25辰らいはあり、だだっ広い石室のようでした。ところどころに天井を支える円柱が立っています。
あちこちに小塀で囲われたスペースがあり、その1つは浴場なのかプールなのかわからないくらいの大きさの池でした。
ローマ式の風呂でしょうか。
この外にも、50造らいの高さの石塀で遮られた空間がいくつかあるようです。

石室の中には、壁沿い5辰瓦箸縫薀鵐廚置かれてあり、全体を薄ぼんやりと明るくしています。
ひとまず中央に向かって進みます。

部屋の中央には大きな石のテーブルがあります。
テーブルの上には様々な料理と果物が置かれていました。
リンゴを1つ手にとって齧ります。
(甘酸っぱい!)
両頬が、じゅわっと音を立ててすぼまるような気がしました。

「お前、どこから入ってきた?」
人の気配はしなかったので、声に驚き、振り返りました。
ほっそりした女性が立っており、少し険しい表情で私を見ています。
「扉が開いていましたので、そこから」
私が答えると、女性が顔を上げ再び尋ねます。
「扉が開いていたって?この前開いたのはどれくらい前かわからないのに」
「でも、ほら。今だって開いたままですよ」
(そういえば私はトレッキングに来たのだったな。そこで石の扉を見つけたら・・・)

改めて女性を見ると、とてつもない美女です。しかし表情が強張っていて、なんとなく昔の「クレオパトラ」という映画のエリザベス・テーラーを連想してしまいます。
しかし、私が偶然迷い込んだ男だと知ると、顔色はすぐに柔らかくなりました。

「ごめんなさいね。悪魔か悪霊かと思ったのよ」
語調も丁寧に変わっています。           (続く)