日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第135夜 密輸の相談

つい先ほど、息子の隣で居眠りをした時に見た夢です。

「スタッフを3人集めて欲しい」という依頼があり、候補者を3人揃えて、依頼主のところに行った。
依頼主は、60歳前後。日本名を名乗っていたが、直に会ってみると明らかに日本人ではない。顔の右1/3ほどに深緑色の痣がある。

「適切な人材がどういう人かはっきりしないところがあり、3人連れてきました」
「ワタシは、アナタを含めて3人と言ったつもりだが」
 言葉の端々に訛りがある。
「使えそうな人を選んでください」
「仕事の中身を話さなけりゃならないから、全員に居てもらおう。アナタも一緒に来て」

別室では、3人が椅子に座って待っていた。
「では説明しよう」
モニターに光が点る。映し出されたのは、青い色の石だった。
「これは○○○の鉱石。最近まではただの石だったが、これを加工して粉にし、○○すると○○○。よって戦車やミサイルの補強材として○○○だ」
(鉱石の名前ははっきり言っていましたが、覚醒時に失念しました。)

「これは武器市場では、いまや1キロあたり1億円だ」
「ほう」と声が上がる。
「これをこの国で売りたいのだ。とりあえず100キロ。数ヵ月後にまた100キロ」
卸値がいくらかはわからないが、末端では200億ということか。

「ちょっと待って。それって密輸するってこと?」
メンバーの1人が異議を唱える。
「はは。この国ではまだこの鉱石は禁輸措置となっていない。新しい素材だからな」
「でも、後々手配されて、逮捕されたりとかするんじゃない?」
「キミは煩いね。この仕事は一旦説明を聞いたら断れないと伝えたはずだ」
「違法行為なら話は別でしょ!」
「キミみたいな人間は我々には不必要だ。オイ!」
依頼主は後ろを振り返って合図した。すぐに軍服を着た3人が現れる。
3人は先ほど文句を言った男に近付き・・・、無言で銃を構え、すぐさま射殺した。
「おい。何だよ」
依頼主が振り返る。
「何だね。何か文句があるのかね」
「いえ。何も」
殺されてはたまらない。

こいつらは某国の奴らか。経済封鎖でかなり困っていると見える。
しかし、面倒な事態になってきた。

男は再びモニターの近くに戻る。
そこで上着を脱ぐと、軍服に着替えた。
「これからは、きちんと従ってもらう。チーフはお前だ」
男が指差す先は私。
「オマエはさっきみたいなヤツをコントロールできなかった。これはそのペナルティ」
眼にも留まらぬ速さで、しゅっと何かを振った。
ポトン。
床に落ちたのは、私の右側の耳。

「痛くないだろ。これもわが国の技術だ」
男が手に持っているものは、医療用のメスだ。
「このメスはまったく痛みを感じさせずに切開できるようになっている。それからバイオ接着剤を使えば、生体の組織を元通りにくっつけることができる。オマエの耳もすぐに元通りなのだ」
確かに、何も感じないな。

「このバイオ接着剤のすごいところは、どんな組織でも繋げてしまうところだ。ほらこれを見てみろ」
依頼主の男は、再び軍服を脱ぎ、上半身をさらけだした。
男の右半身は緑色をしていた。
「ワタシの右半身は、カエルの細胞で出来ている。カエルの組織を培養して、人の体を補強したのだ。わが国の技術はいまやそこまで来ている」
男はそこまで言うと、少し首をすくめ、「ゲコ」と鳴いた。

ここで覚醒。