日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

おかしな産業

地方出張が多いため、出先でも原稿を送受信できるように、1年前にイーモバイルと契約しました。
(この書き込みの内容は、かなり厳しいものですが、悪口や誹謗中傷の類ではなく、すべて事実ですので実名とします。不服であれば訴えて下さい。)
契約は、スーパーライト基準額(にねんマックス)で、「使用頻度の少ない方はおトク」と謳ってありました。
案内書の通信網地図を見ると、町村部はともかくとして、全国の主要な都市なら、ひとまずは繋がりそうです。
 
ところが、実際に使い始めてみると、県庁所在都市でも、ほとんど繋がりません。
地形などの影響もあるかも知れませんが、大きな公共施設があるような中心部以外では、まったく繋がりませんよ。
仕方なく、滞在先のホテルの端末に接続しました。
(今は、大半のホテルでネットに接続できるようになっているようです。)
 
出張時に、かろうじて繋がったのは、高速道路の中です。
文書をメールで送り、ついでに競馬のレース結果を見た程度で、5分程度の接続です。
でも、月末の請求書を見ると、想定される最大の課徴料金になっていました(8千円弱)。
5分で満額なら、コースを細々と区切って、さも利用者に選択肢があるように見せかけたりせず、最初から定額にすればわかり良いですね。
まったく使わないと、基本料金のみですが、5分使えば8千円。
機能をほとんど果たさないアイテムに、そんな価値があるでしょうか。
しかし、解約しようにも、中途解約は、残り全部の基本料金を払うのと同じくらいの解除料がかかります。
ちなみに、契約期間が1年ありますので、3万円を超えます。
携帯電話でも、中途解約の解除料・違約金は1万円前後ですね。
 
PCショップの店頭では、「イー・モバイルに入ると・・・」大幅割引があると謳っていますが、なるほど、契約した段階で2年間分の売り上げが見込まれるからですね。使えば売り上げは最低でも20万円超で、解約されても基本料分の半分は売り上げになってます。
カスカスの商品を、いかに有用であるかのように見せかけて、法外な料金を取るのをボッタクリと言います。
 
情報通信産業は、このボッタクリが本当に多いですね。
海外にメールを送るのに、回線を使うと無料に近いのに、携帯では訳の分からないパケット料金が課徴されます。
メールが着信すると、受信者にも請求が行きますが、「開けないと内容がわからない」側は、たまったものではありません。画像を送ったりすると、何万円の桁では収まらない場合もあります。
 
さて、先のイー・モバイルを解約しようと電話をしたのです。
契約の満期まで使わず放置した時と、中途解約した時の費用を聞くためですが、ほとんど同じでした。
「現行契約を更新せず、満期が来たら解除することはできるのか」と訪ねると、「できないと」の答です。
要するに、1ヶ月前になったら、もう一度連絡する必要があります。
しかし、うっかりその期間を過ぎると、また2年分がムダに消えます。
当然、「すぐ解約しますので、書類を送付して下さい」と伝えました。
悪女(男)と同じで、早目に縁を切ったほうが、気分的にスッキリします。
そのためなら解除料は払いましょう。
(もちろん、腹の中では煮えくり返ってます。なにせ、まったくと言って良いほど繋がらず、有効利用とはほど遠かったので。)
 
こういうビジネスの仕方は、問題があり、実際にトラブルが起こっているだろうと思います。
実際、窓口に電話すると、「会話は録音されます」というアナウンスが入ります。
(要するに、バカヤロ・コノヤロと罵るユーザーが大半だってこと。)
雑音で、周囲の声がワンワンと響いていましたが、「何だよ、これはよ!」というクレームがわんさか入っているのでしょう。
 
上の話をたとえ話にするとこんな感じです。
お握りに、「いつでもどこでも美味しく食べられる」と書いてあるので1個食べてみました。
パッケージには「美味しいお握りが2年間食べられます」と書いてあります。
しかし、食べてみると、パッサパサ。
もう食いたくない。
しかし、包装の裏には、「この1個を食べると、2年間は食べなくてはなりません。もし食べないなら、2年分の材料費を払うこと」と書いてありました。