日刊早坂ノボル新聞

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「夢幻行」 第8夜 狩猟  掲載開始

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1月17日より、盛岡タイムス紙にて「夢幻行」の「第8夜 狩猟」が始まっています。
概ね20回前後の掲載となる見込みですので、2月中下旬まで続く予定です。
「夢の話」は、概ね悪霊・怨霊と悪魔の夢が大半ですが、この夢は珍しくSFです。

ハンターの「俺」は、賞金を稼ぐために「ヒューモグ」の狩りに出かける。
「ヒューモグ」とは、人間と雄豚(ホッグ)の遺伝子を組み合わせて作られた合成生物だ。
地震で研究施設が壊れた際に、数頭が逃げ出したので、その捕獲に賞金が掛けられた。
しかし、俺が厳寒の谷で待ち構えていると、目の前に姿を現したのは、高校生くらいの年恰好の女の子だった。

話の基本ラインは、ふとしたことで出会った「俺」と女の子(名前はユキ)が、次第に父親と娘の関係に変わって行くというものです。

この話のコンセプトは「予言」です。
複数の予言に、21世紀初頭に「新しい人類が生まれる」と書かれています。
これと符合するように、2000年台に「DNA三重らせん」の人類が確認されました。
今は数十ケースくらいでしょうか。
通常は二重らせん構造のDNAが、三重構造になると、そこで集積できる情報の量が3倍になります。
新人類が生まれたことで、現代人はネアンデルタール人と同じ「滅亡種」の位置に落ちて行きます。

「ヒューモグ」は遺伝子操作によって偶然生まれた生物です。
遺伝情報の量が多いので、「血液型は無くなる」と書いたのですが、昨年、これを書いたひと月くらい後に「血液がABO式の型を持たない少年」の発見報告がニュースに流れていました。

この「狩猟」は、現代人(旧人)の中に新人類が生まれるところまでとなります。
続きも想定していますが、俺(旧人)とユキ(新人)が協力して、「2018年の戦争」を防ごうとする話になる予定です。

ちなみに、預言書の読み方は「当たったか・当たらないか」ではなく、「流れ」を知るところにあります。野球と同じで、「ある回の何番目の打者の時に三振したかどうか」、ではなく、「試合全体の流れ(圧力)がどういう方向に向かうか」を考えることで、対処法を導くことが出来るのです。
なんちゃって。