日刊早坂ノボル新聞

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夢の話 第449夜 クラブ オイローパで

夢の話 第449夜 クラブ オイローパで
 24日の朝5時半に観た夢です。

 瞼を開くと、オレは待合室のようなスペースに座っていた。
「ここはどこだろうな」
 どこかの店だ。物を売る店ではなく、客商売だ。

 「お待たせしました。今日はお1人ですか」
 顔を上げて相手を見ると、女装はしているが男だった。
 それもかなりごつい。
(ここはおかまクラブか。)
「キョウコさんいます?」
 どうやらオレはその「キョウコ」というホステスが目当てで来たらしい。
「ちょっとお待ちください」
 オカマが中に戻って行く。他の誰かと話をする声が丸聞こえだ。 
「また、前の店と間違えた客が来たよ」
「どんな客?金ありそう?」
「普通、かな」
「通しちゃえば。お通しだと言って、シャンパンを飲ませちゃえば、料金は取れる」

  オレが何気なく酒のカウンターを見ると、そこに置いてあったのはドンペリばかりだ。 
 (ふうん。きっとここはぼったくりなんだな。)
  さっきのオカマがオレのことを中に案内する。
  テーブルに座るとmすぐにグラスが出て来る。
「お通しです。わたしはまだ入ったばかりなので、何も知りません。すぐに店長が来ますから、少しお待ち下さい」
 再びオカマが奥に消える。
 オレは地獄耳なので、ここでも奥の話が聞こえてしまう。
「前の店はヨーロピアンで、今はオイローパ。綴りが似てるからやはり入って来るわね。内装も同じだし。勘定は違うけどね」
  お通しでドンペリなら、そりゃ勘定は違うだろ。座って20万で、何か飲む度に10万ずつ増える。
  さりげなく周囲を見回すと、店の女、いやオカマは全員が屈強なタイプだった。
 「なるほど。皆、俄かオカマでボッタクリ専門店なんだな」

  仕方ない。キョウコちゃんに渡すつもりだったが、こいつらでもいっか。
 「すいません」と声を掛け、別のオカマを呼ぶ。
「渡すのを忘れていたけれど、これ、入り口のところに置いてありました。忘れものじゃないかな」
紙袋を手渡すと、そいつは頷いて奥の方にそれを持って行った。
またもや、奥の会話が聞こえる。
「何それ?」
「忘れものだってさ」
「さっき帰った客かしら」
「どうかな」
「開けて見れば?」
「うん」
数秒間の沈黙。バリバリと紙を破く音が聞こえる。
「何だか、目覚まし時計みたいなもんが入ってる。時限爆弾みたい」
「またまた。悪戯じゃないの。腹を立てて帰る客が多いから。ここに飲みに来る客に、爆弾が作れる頭のある客はいないよ」
「そうだよね」
再び数秒間の沈黙。
「ギャハハ。スイッチ入れてみちゃった。あと3分だってさ。良く出来た玩具だよね」
「悪戯だとしても、警察に届ければ逮捕されるのに、バカなヤツだよね」

その話を聞いて、オレはすぐに立ち上がった。
手提げ鞄は置いたままなので、周りは皆、「トイレに行くんだな」と思うだろうが、少し違う。トイレの脇の階段を駆け下りるつもりなのだ。
「まったく。予定と違うことをしやがって」
オレはキョウコという女を吹っ飛ばすつもりで来たのだが・・・。
爆弾は本物で、2分後にはフロア全体が吹き飛ぶ。
エレベーターの中に居れば、閉じ込められてしまう可能性があるから、階段を数階下りて、そこのトイレに入るつもりだ。
「3階下まで下がれば、まあ大丈夫だろ」
相手を間違えたが、まあ、構わんだろ。悪質なボッタクリクラブがこれで1つ減るわけだしな。

ここで覚醒。
「クリスマスプレゼントは爆弾」という夢でした。