日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

ウソのつき方

配偶者控除を廃止する理由は、「女性の社会進出を促進する」ためらしい。
では、これまで、女性が社会進出するのを「配偶者控除制度が妨げていた」ということですね。
アリエネー。

子育てがあったりすると、フルタイムで働ける状況にはない。
企業の方でも、子供のために時々休む女性を当てには出来ない。
いきおい、主婦はパートやアルバイトで家計を支えることになる。

あとは「週に何日働けるか」の問題です。
働ける日数・時間が限られているので、その中で労働対価の最大効率を考える。
このとき、一定日数・時間を超過すると、課税されてしまい、課税の境目付近では、家族全体の収入が減る場合がある。

この先の考え方は2つ。

A 課税枠を撤廃すれば、主婦の収入に関わらず課税されるようになるから、もっと働くようになる。
(「1週間は7日しかない」ことには目を瞑ります。)

B 配偶者控除のラインを上げれば、主婦はあと何日か余分に働ける。
(税を絞ることは出来ないが、経済活動が活発になる。)

AとBの違いは、Aは「課税する」、Bは「少し余分に働ける」です。
女性を受け入れる労働環境が整っていないのに、控除枠を撤廃したら、家計には「課税される」という意味しか生まれません。

こういうのは政策を立案する方は、大真面目に「いかに取繕うか」を考え、かつ「言いくるめてやろう」という意図で言っているのですが、結果的には「ウソ」をついてます。

まあ、オヤジの世界では、自分が欲望を果たすのに、「あなたのためにこうしてあげる」というフレーズを頻繁に使います。それで、若いお姉ちゃんを騙すことは出来ませんが、「正しいことをしている」というウソを自分に信じ込ませるには十分です。

政治家はいいなあ。
自分で自分を騙すウソをつき、それを信じることが出来ます。
庶民は、同じことを「ウソ」と判断します。