日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第605夜 マンションで

夢の話 第605夜 マンションで
 9日の午前4時に観た悪夢です。

 夢の中の「オレ」は、夢の世界の住人で、自分なりの人生を歩んでいる。
 要するに、夢が連続ドラマになっており、状況や出来事が引き継がれているということ。
 オレの年齢は35歳くらい。名前は分からない。
 普段は大きなマンションの一室にいる。これは仕事場で、別に家を持っており、そっちには妻子が住んでいる。
 マンションには600室くらいの部屋があり、中は迷路のよう。

 我に返ると、机に向かっていた。
 「何か仕事をしていたのか」
 時計を見ると、もう夜中だった。
 「歯でも磨くか」
 洗面所に向かう。
 歯を磨き、顔を洗っていると、洗濯機の隣に大きな包みがあるのに気が付いた。
 高さが1.3mくらいある大きな包みだ。
 その包みが「もぞっ」と動いた。
 「わ」
 驚いて、1、2歩後ろに下がる。
 袋の口が開き、中から女が飛び出した。
 「へへ。来ちゃいました」
 「なんだ。お前か。驚かすなよ」
 女はオレの彼女で、隣の部屋に住んでいる。
 オレの部屋の鍵を持っており、自由に行き来出来る。
 オレを驚かそうと思って、こんな悪戯をしたのだ。
 「もう食事が出来ているから、私の部屋に来て」
 「分かった。机を整理したらそっちに行く」
 女はそう言い残して、自分の部屋に向かった。
 どういう経緯でこの女と付き合うようになったのかは知らぬが、ともあれ男女の仲で、それもかなり親密だ。

 仕事部屋に戻り、机の上を片付ける。
 すると、洗面所のほうから、ガタゴトと音がした。
 洗面所の奥には浴室があるが、そこの扉が開いた音だ。
 「え。マナミはもう帰ったはずなのに」
 何か悪い予感がして、慌てて洗面所に向かう。
 ドアノブに手を掛ける寸前に、ドアの方が開いた。
 現れたのは女房だった。
 女房はまだ26、27歳くらいで、かなり若い。ニコニコと笑っている。
 思わず体が硬直した。
 「お前。ここにいたのか?」
 「うん」
 コイツは洗面所から出て来た。するとさっきの会話も・・・。
 「少しあの人とお話しなくちゃね」
 怒りの表情を微塵も見せず、女房はソファに座った。
 ということは、やはりオレと隣の女のやり取りを、女房は聞いていたってことだ。
 オレの部屋の鍵を持っている女は二人で、それが同時にこの部屋にいたわけだ。
 
 ま、危機の時は「慌てず騒がず」が原則だ。開き直ったり、自分を張ったりすると話がこじれる。
 「お前。何でここに来たの?」
 女房が微笑む。
 「だって、私はほら、人の心が読めるもの。かなり前から気が付いていたわよ」
 そう言えば、コイツも人の仕草や言葉の端々から、その人の心持ちを正確に読んだな。
 その点では、似たもの夫婦だ。

 これでは言い逃れは出来ない。
 オレは固まったまま、椅子に腰を落とした。
 オレがなかなか来ないので、マナミはいずれまた呼びに来るだろう。
 もはや逃げ場が無い。
 目の前の女房は、こういう状況には到底似つかわしくない笑顔でオレを見詰めている。
 
 「もう中断、中断」
 ここで自ら覚醒。

 逃げ場の無い状況で、追い詰められる。そんな夢でした。
 夢の中の「女房」は、奇妙に落ち着いており、「コイツには勝てねえ」と思うほどでした。
 浮気が見つかった時に「絶対にしてはならない」態度はこれ。
 ・「証拠を出せ」と開き直る。
 ・「お前のせいだ」と逆切れする。
 ・ひたすら自分の正当性を主張する。
 これだと離婚にまっしぐらです。ちなみに、今のアベソーリやスガ氏がやってます。
 早い段階で、「そう。確かに部屋に入れました。もちろん、エッチなことは全然しておらず、相談に乗っただけ。とはいえ、俺が軽率だった」と頭を下げれば、まだ修復の可能性があったのに。
 妻に愛想をつかされる典型的なダンナの姿になっています。