◎思い込みは禁物
今は夏場で、いわゆる怪談の季節です。
ところが、実際には、この方面、すなわち心霊現象と言っても良いのですが、これは四季の中でもっとも少ないです。
人が夏に怪談を思い浮かべるのは、お盆があり、親族の死を思い出すことからだろうと思います。
私の実家は山奥の個人商店でしたが、夏場には帰省する人がいて、かなり忙しかったです。
お盆にも夜中まで働きましたので、墓参りには、深夜に行きました。
12時頃に墓地に行くと、既に灯りが落ちていますが、別段、怖いと思ったことはありません。
怖いのは幽霊に会うことではなく、足元が見えずに躓いてしまうことです。急坂でしたので、いざ躓くと20辰らい転がり落ちてしまいます。
異変が起き易いのは、やはり秋から冬にかけてですね。
夏は湿度の影響のためか、画像にもそれほど残りません。
ひと度、恐怖心を覚えてしまうと、何でもかんでも心霊現象に思えて来ます。
例えば、ドアがひとりでに開閉する、とか。
夕方から夜に写真を撮ったら、目視では見えなかった煙(玉や霧)が写った、とかですね。
前者は多く気圧の影響であることがほとんど。
後者は暖気・寒気がぶつかったことで、水蒸気が空気中で結露することによります。
よく考えると、大方は説明がつきます。
心霊現象っぽく見えることでも、本物の「それ以外に説明のつかない現象」はわずかです。
それとは逆に、何でもかんでも科学で説明しよう、説明できると考えるのも、また誤りです。
部屋の中の暗がりで撮影した画像に、白い玉が写っていたが、フラッシュ光が埃に反射したものだった。
これを見て、科学至上主義の人はこう言います。
「すなわち、煙玉(オーブ)はごく普通の自然現象に過ぎない」
しかし、埃の光反射でないケースも「あきれるほど沢山」あります。
白い玉は、光反射や水蒸気が要因として考えられないところにも出ます。
ひとつの事例を見て、全部を語ろうとするのは、迷信と変わりない。
どうしても説明のつかない現象は、僅かですが、確実に存在しているのです。
さて、結論を早く導くためには、「帰納法」というレトリックで考えるのが早道です。
これは、最初に結論になるべき命題を予め決めて置く思考法です。
「霊は存在しない。すべて自然現象である」。
あるいは、その反対に「死後も魂が存在し続ける」。
帰納法ではそれを裏付ける事象を集めて行きますので、正しいと言える事象しか視野に入りません。
よって、この帰納法には、重大な落とし穴があるのです。
多くは同語反復に過ぎなかったりします。
「霊は存在しない。存在しないから存在しないのだ」
心霊現象は、音波や電磁波と関係している事が知られています。
この他に、放射線量にも少し関係しているようです。(これは、東北各地の線量を計測しているうちに気付きました。)
慎重に実証を進めるには、それが親和性なのか、要因なのかを演繹的に調べていくのですが、科学至上主義の人には、「すべての心霊現象は電磁波によって起きる心理現象」に見えてしまうのです。
しかし、その周波数の音波を知覚できる場所で、必ず心霊現象が起きているわけではありません。
そのような場合もありますし、そうでない場合もあります。
これとは反対に「神(や霊)への信仰・祈祷により、総てを変えられる」と言う人もいます。
だから、人生の総てをその信仰に捧げろ、というわけです。
こういう話を聞く度に、ため息が出てしまいます。
ひとつの規則で、森羅万象を語ろうとするのは、傲慢で安直な発想だと思いますね。
「よく分からない」ことは、「ひとまずよく分からない」でよろしい。
色んなケースがあるのです。
追記)新しい人が多数見ているので、画像を追加して置きます。
前から見ている人は既に知っていると思いますが、私自身が撮影した画像です。
合成でもなんでもなく、また「穴が3つあれば顔に見える」みたいな性質のものでもありません。