◎あおり運転のようなもの
病院で、事務に保険証を提示したら、障害関係の保険証が更新されていなかったらしく、事務員に止められました。
「新しい青いのが届いている筈ですから、そっちを持って来てください」
二十幾つの小娘の言い方が「迷惑だ」と言わんばかり。
最近は、ささいなことでカチンときてしまいます。
「まだウチには届いてないよ」
「え。一月に更新になることになっていますよ」
「でも、郵便物は逐一俺が見るけど、まだ来てないね」
「家にある筈ですから確かめてください」
ここでスイッチ全開。
「俺んちで見ていたわけじゃあるまいに、着いたか着いていないかは、お宅には分かるまい」
ま、事務員も障害のある高齢者が相手なので、患者には「上から口調」で言いますね。幼稚園児じゃあるめいし(小池調)、説教口調はやめろ。
たまたま当方は偏屈の塊で、たまにクレーマーもどきになったりします。
4、50年前には、近所のあちこちにいた「偏屈オヤジ」を地で行っているわけで。
懐かしいでしょ。
早々に事務員が匙を投げます。
「それじゃあ、もし着いていなかったら、市役所のほうに言って貰って来て下さいね」
そうそう、ちゃんと「もし」を付けろよな。実証出来ていないことは、「もし」なんだよ。
体調がいまひとつの時は、そうでなくとも短気になっているんだから、それくらい察しろよな。
氷柱見物から帰ったら、不整脈がドッコドコだわさ。
本題はここから。
家に戻る途中でじっくり考えたのです。
「果たして、保険証は届いているのかいないのか」
もちろん、市役所が送っても、年末年始の時期だし、遅くなったり、誤配されていたりします。
当家の所番地は、同じ番地に百世帯以上はあり、年賀状を誤配されても、宛名に覚えが無いことがあります。
何丁目何番地の下に「号」ってのを付けてもらう必要がありそう。
自問自答の回答はこれです。
「ま、家のどこかに紛れ込んでいるってのが相場だろ。俺だって、かなり物忘れが酷くなっているわけだし」
家に入って、居間の「当方スペース」の前に山積みされていた封書や書類を点検すると、上から3番目くらいにありました(苦笑)。
やはり元凶は当方でしたか。ま、そんなもんだ。
ささいなことで腹を立て、「あおり運転」をするようなヤツは、たぶん、当方みたいな人格の延長線上にいるのかもしれません。
もちろん、保険証が見当たらなかったのが自分のせいでも反省などしません。
中高年は反省したところで直らないし、いっそう気が滅入るだけです。
大体、エラソーな小娘の物言いには、まだ腹を立てていますね。