◎旭日旗に関わるあれこれ
先日の配信ニュースより雑感を記す。
アフリカのモロッコで、K国の自動車販売店の看板が「旭日旗に似ている」と本国で「ちょっとした騒動になった」という話だ。
(「K国」と書かずとも国名は丸分かりだが、表記すると何故かコードに引っ掛かりやすいらしい。)
①がその看板なのだが、K国人の非難を見越し、看板は短期間のうちに撤去されたとのこと。
率直な感想は「これが旭日旗に見えるのでは、かなりのビョーキだ」ということだ。
そこで、記憶を頼りにあれこれ思い出してみた。
改めて調べ直したりはしないので、記憶違いもあるだろうが、ブログやSNSは報道機関ではなく、日々の感想を記すものだ。調べたい人が正確なところを自分で調べるとよいと思う。もちろん、議論するつもりもさらさらない。所詮はただの感想だ。
「日の丸(太陽)」を幟旗にあしらった起源は千数百年前になるそうだ。起源論はさておき、今でも日本の各所で意匠が使用されている。
とりあえず、国旗は日章旗だし、旭日旗も様々な局面で使用されて来た。
伝統的な神楽でも旭日旗が掲げられることがあるし、それ以前に、祝賀の時に用いられる「紅白の幟」も、太陽光をあしらったものだ。同じ素材の切り取り方が違うだけだ。
「旭日をあしらった旗」に限定すると、終戦前なら陸軍の一部と海軍で使用されたし、今でも自衛隊が正規使用している。これは国際的にも認められた旗だ(世界の中で一国だけを除く)。
日の丸の位置には様々あるようだが、最も多いのが中央配置で、その次が左側だ。
配置にはもちろん、それなりの意味がある。
現在、地図上の表記は「北が上で、東が右」になっている。しかし、それ以前の方位は、伝統的に「南が上で、東が左」になっていた。今でも大相撲の中継を見ると、この配置が使われており。東方の力士が左から土俵に上がる。
この方式であれば、正しい旭日旗は正対した時の「中央配置」か、「左配置」ということになる。
右側に日の丸を置くのは、基本が夕日で、すなわち「落日旗」ということになる。
米国のシリアスな戦争映画(題名失念)で、空母サラトガの艦内の通路にこの「旭日旗」の記章が貼ってあるのを見て驚いたことがある。
「日本は戦争をしている相手国なのに、何故その旗を飾るのか」と思ったのだ。
しかし、その時の配置が右配置だったから、要するにこれも落日旗の一種というわけだった。時代考証は充分しているだろうから、太平洋戦線では割と使用されたということ。
「落日旗」は、この戦争の時に米軍が始めたようだ。
敵国を象徴する旭日旗の意味を考え、それと逆に「お前たちを沈めてやる」と示し、戦意を高揚させるために使用されたわけだ。
有名なのは、空軍のサンダウナーズが機体に付けたものだが、右配置で、日の丸が途中で切れている。
地平線に太陽が沈むさまを表すから、日の丸が切れているのだ。
日の丸を右配置にするだけでも、本来は落日旗なのだが、今では右を東と見なすことが多いことに加え、両面に意匠を配置すれば、裏面は左右反転するから、違いが明確ではなくなる。
こういう事情で、旭日旗と落日旗を明確に隔てる意匠の違いは、「日の丸が切れている」という特徴になる。
ちなみに、現在の在日米軍も、かつて戦争時に使用した落日旗に似た図案を武器に配置している。
よく見ると、これらは落日旗ではなく、旭日旗だ。
それも納得で、いまでは日本と米国は同盟国になっており、信頼関係がある。
さて、冒頭で「これが旭日旗に見えるのか」と疑問に思ったのは、日の丸の配置の点だ。
意匠の中の女性と車を除去してみると、光線を発する本体たるべき太陽は「右側のかなり下の方」に位置している。
日の丸は地平線の下に半ば隠れる位置に当たる。
通常、この配置であれば、これが「旭日」と見なされることは無い。
これは落日だ。すなわち、旭日の反対で、地平線に沈んで行く太陽を表す。
旭日旗と落日旗の違いを知るK国人も幾らかはいるだろうが、基本的にかつての歴史のことを何も知らない。それも簡単な話で、これに「戦犯旗」みたいな位置づけをしたのはごく最近で、せいぜい二十年ほどのことだからだ。
もしこれまでの経緯を知って、このアフリカの看板を見たら、「これは落日旗で、日本の車に負けないという意味を表している」と解釈する。
現代版のサンダウナーズということだ。
日本とK国で戦争をしているわけでは無いから、過分に挑発的だが、それでもまだ考え方を理解できる。
しかし、K国人はこれを見て、咄嗟に「旭日旗を連想」するらしい。
国民性なのだろうが、ニュースの標題を見て反射的に反応する人ばかりのよう。
このため、K国のメディアは、内容と関係が無くとも、ひとの気をそそるような標題を付ける。あとはその標題だけを読み、国民の一部が喚きたてる。
そんな構図になっている。
落日旗であれば、まさに「反日」の象徴で、K国人にとっては「正しい使い方」なのに、なぜ非難するのか。
それは今のK国が展開している行動癖による。
手口はこう。
嫌がらせを繰り返し、相手が譲歩すれば、そこで留飲を下げる。その先は謝罪と賠償だ。
そのために、一見、正論に見せ掛けられそうな素材を探しては、同じことを繰り返すことになる。
赤い蟹が旭日旗に見えるようでは、蟹を絶滅させるしか手があるまい(笑)。
もはや「ストーカー」か「魔女狩り」の域だ。
太陽に向かって唾を吐き掛ければ、それは必ず自分の上に戻って来る。
それでも、近年のK国がこういう活動を繰り返したために、「日本が過ちを犯しているわけではない」ことが認められるようになって来た。
諸外国の報道を観ると、概ねK国の振る舞いにあきれている。
その意味では、なるべく直接的な反応をせず、別途に「正確な知識」を世界に向けて提供していくことが正しいやり方だろう。
ま、日本のものに見せかけるという手口は、これまでずっとK国企業が繰り出して来た手法だ。モロッコの看板もその流れで、「ごく普通に日本をアレンジした」ということだろう。
今では、K国人が経営する寿司店の入り口に旭日旗が飾られており、それを見たK国人が騒ぎ立てる、という滑稽な構図が生まれている。
たまに日本のサッカー会場で「誰か」が旭日旗を振っているが、あれは何国人なのだろう。なかなか自作自演っぽい。
ま、今ではK国は日本を「主敵」だと言っているし、日本もこの国と一緒にやって行くつもりは無くなった。もちろん、言い掛かりに屈して金を払う気も無いから、今後はひたすら遠ざかることになる。ストーカーの言い分を聞いたら、要求が際限なく膨れ上がるから、トコトン懲らしめるのが得策だ。
さて、おまけだが、日本人の誰もが疑問に思うのが某新聞社の社旗だ。
普段よく見掛けるのは、日の丸が右配置のものだが、これでは「右配置で日の丸が切れている」状態となり、完全に落日旗となる。
ところが、実は社旗は地方によって違いがあるそうで、左配置のものもあるそうだ。
左右合わせても上半分だから、まだ落日旗のうちだが、そうなると下側の意匠を持つ旗もあるということなのだろうか。ま、ことさら調べるつもりはない。