日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎旭日旗に関わるあれこれ 

f:id:seiichiconan:20200628125158j:plain
f:id:seiichiconan:20200628125144j:plain
f:id:seiichiconan:20200628125125j:plain
f:id:seiichiconan:20200628125112j:plain
f:id:seiichiconan:20200628125059j:plain
様々な局面に見る日の丸

旭日旗に関わるあれこれ 

 先日の配信ニュースより雑感を記す。

 アフリカのモロッコで、K国の自動車販売店の看板が「旭日旗に似ている」と本国で「ちょっとした騒動になった」という話だ。

 (「K国」と書かずとも国名は丸分かりだが、表記すると何故かコードに引っ掛かりやすいらしい。)

 ①がその看板なのだが、K国人の非難を見越し、看板は短期間のうちに撤去されたとのこと。

 

 率直な感想は「これが旭日旗に見えるのでは、かなりのビョーキだ」ということだ。

 そこで、記憶を頼りにあれこれ思い出してみた。

 改めて調べ直したりはしないので、記憶違いもあるだろうが、ブログやSNSは報道機関ではなく、日々の感想を記すものだ。調べたい人が正確なところを自分で調べるとよいと思う。もちろん、議論するつもりもさらさらない。所詮はただの感想だ。

 

 「日の丸(太陽)」を幟旗にあしらった起源は千数百年前になるそうだ。起源論はさておき、今でも日本の各所で意匠が使用されている。

 とりあえず、国旗は日章旗だし、旭日旗も様々な局面で使用されて来た。

 伝統的な神楽でも旭日旗が掲げられることがあるし、それ以前に、祝賀の時に用いられる「紅白の幟」も、太陽光をあしらったものだ。同じ素材の切り取り方が違うだけだ。

 「旭日をあしらった旗」に限定すると、終戦前なら陸軍の一部と海軍で使用されたし、今でも自衛隊が正規使用している。これは国際的にも認められた旗だ(世界の中で一国だけを除く)。 

 日の丸の位置には様々あるようだが、最も多いのが中央配置で、その次が左側だ。

 配置にはもちろん、それなりの意味がある。

 現在、地図上の表記は「北が上で、東が右」になっている。しかし、それ以前の方位は、伝統的に「南が上で、東が左」になっていた。今でも大相撲の中継を見ると、この配置が使われており。東方の力士が左から土俵に上がる。

 この方式であれば、正しい旭日旗は正対した時の「中央配置」か、「左配置」ということになる。

 右側に日の丸を置くのは、基本が夕日で、すなわち「落日旗」ということになる。

 

 米国のシリアスな戦争映画(題名失念)で、空母サラトガの艦内の通路にこの「旭日旗」の記章が貼ってあるのを見て驚いたことがある。

 「日本は戦争をしている相手国なのに、何故その旗を飾るのか」と思ったのだ。

 しかし、その時の配置が右配置だったから、要するにこれも落日旗の一種というわけだった。時代考証は充分しているだろうから、太平洋戦線では割と使用されたということ。

 

 「落日旗」は、この戦争の時に米軍が始めたようだ。

 敵国を象徴する旭日旗の意味を考え、それと逆に「お前たちを沈めてやる」と示し、戦意を高揚させるために使用されたわけだ。

 有名なのは、空軍のサンダウナーズが機体に付けたものだが、右配置で、日の丸が途中で切れている。

 地平線に太陽が沈むさまを表すから、日の丸が切れているのだ。

 日の丸を右配置にするだけでも、本来は落日旗なのだが、今では右を東と見なすことが多いことに加え、両面に意匠を配置すれば、裏面は左右反転するから、違いが明確ではなくなる。

 こういう事情で、旭日旗と落日旗を明確に隔てる意匠の違いは、「日の丸が切れている」という特徴になる。

 ちなみに、現在の在日米軍も、かつて戦争時に使用した落日旗に似た図案を武器に配置している。

 よく見ると、これらは落日旗ではなく、旭日旗だ。

 それも納得で、いまでは日本と米国は同盟国になっており、信頼関係がある。

 

 さて、冒頭で「これが旭日旗に見えるのか」と疑問に思ったのは、日の丸の配置の点だ。

 意匠の中の女性と車を除去してみると、光線を発する本体たるべき太陽は「右側のかなり下の方」に位置している。

日の丸は地平線の下に半ば隠れる位置に当たる。

 通常、この配置であれば、これが「旭日」と見なされることは無い。

 これは落日だ。すなわち、旭日の反対で、地平線に沈んで行く太陽を表す。

 

 旭日旗と落日旗の違いを知るK国人も幾らかはいるだろうが、基本的にかつての歴史のことを何も知らない。それも簡単な話で、これに「戦犯旗」みたいな位置づけをしたのはごく最近で、せいぜい二十年ほどのことだからだ。

 もしこれまでの経緯を知って、このアフリカの看板を見たら、「これは落日旗で、日本の車に負けないという意味を表している」と解釈する。

 現代版のサンダウナーズということだ。

 日本とK国で戦争をしているわけでは無いから、過分に挑発的だが、それでもまだ考え方を理解できる。

 しかし、K国人はこれを見て、咄嗟に「旭日旗を連想」するらしい。

 国民性なのだろうが、ニュースの標題を見て反射的に反応する人ばかりのよう。

 このため、K国のメディアは、内容と関係が無くとも、ひとの気をそそるような標題を付ける。あとはその標題だけを読み、国民の一部が喚きたてる。

 そんな構図になっている。

 

 落日旗であれば、まさに「反日」の象徴で、K国人にとっては「正しい使い方」なのに、なぜ非難するのか。

 それは今のK国が展開している行動癖による。

 

 手口はこう。

 嫌がらせを繰り返し、相手が譲歩すれば、そこで留飲を下げる。その先は謝罪と賠償だ。

 そのために、一見、正論に見せ掛けられそうな素材を探しては、同じことを繰り返すことになる。

 赤い蟹が旭日旗に見えるようでは、蟹を絶滅させるしか手があるまい(笑)。

 もはや「ストーカー」か「魔女狩り」の域だ。

 太陽に向かって唾を吐き掛ければ、それは必ず自分の上に戻って来る。

 

 それでも、近年のK国がこういう活動を繰り返したために、「日本が過ちを犯しているわけではない」ことが認められるようになって来た。

 諸外国の報道を観ると、概ねK国の振る舞いにあきれている。

 その意味では、なるべく直接的な反応をせず、別途に「正確な知識」を世界に向けて提供していくことが正しいやり方だろう。

 

 ま、日本のものに見せかけるという手口は、これまでずっとK国企業が繰り出して来た手法だ。モロッコの看板もその流れで、「ごく普通に日本をアレンジした」ということだろう。

 今では、K国人が経営する寿司店の入り口に旭日旗が飾られており、それを見たK国人が騒ぎ立てる、という滑稽な構図が生まれている。

 たまに日本のサッカー会場で「誰か」が旭日旗を振っているが、あれは何国人なのだろう。なかなか自作自演っぽい。

 ま、今ではK国は日本を「主敵」だと言っているし、日本もこの国と一緒にやって行くつもりは無くなった。もちろん、言い掛かりに屈して金を払う気も無いから、今後はひたすら遠ざかることになる。ストーカーの言い分を聞いたら、要求が際限なく膨れ上がるから、トコトン懲らしめるのが得策だ。

 

 さて、おまけだが、日本人の誰もが疑問に思うのが某新聞社の社旗だ。

 普段よく見掛けるのは、日の丸が右配置のものだが、これでは「右配置で日の丸が切れている」状態となり、完全に落日旗となる。

 ところが、実は社旗は地方によって違いがあるそうで、左配置のものもあるそうだ。

 左右合わせても上半分だから、まだ落日旗のうちだが、そうなると下側の意匠を持つ旗もあるということなのだろうか。ま、ことさら調べるつもりはない。