◎夢の話 第1K56夜 電話のベルに起こされる
七月二十七日の午前二時過ぎに観た夢です。
暗闇の中に横たわっている。
夢の中にいるわけでもなく、意識も朧気だ。
ただぼんやりと闇に浸っている。
すると、唐突に音が響いた。
「チリリリリリリリ」
電話の呼び出し音だった。
驚いて、すぐに覚醒。
たったこれだけだ。
学生時代に、試験が近くなると、仮眠を取っている時に「目覚まし」の音が響いたものだが、それと同じ理屈のようで、「起きろ」と自分自身が伝えているのかもしれん。
だが、家じゅうに響くような大きな音だった。その一方で、頭の中だけで響いていることも分かる。
ま、今は常に「何かに追われている」心境だから、そのせいだと思った方がよい。
ところで、仕事部屋の電話のベルについて、真面目に調べてみた。
電源だけが繋がっていて、機械自体は交換した後のものだから、回線が繋がっていない。
それなのに、時々、「チリ」と音がするし、時には「チリリリリリ」と一回分のベルが鳴る。
親機は別の機種に替わっているので、「外線からの連絡は入らぬ」そうだ。
親機と子機の連絡ということであれば、隣家に当家と全く同じ機種を使っている者がいて、その型番が同一なら、電波を拾うこともあるらしい。だが、マイナーな企業の製品だから、なかなか当たらぬと思う。
一方、充電はされているので「電気的エラー」で「プ」と音を立てることがあるようだ。
もっとも多いのは、この「プ」か「チリ」だから、これはまあ、除外できる。
という風に、物理的要因を排除していくと、大半のケースに説明がつく。
かたや、少数だが説明が困難なものもある。
親機を持たぬ子機で、「チリリリリリ」という呼び出し音がするケースだが、これはこれまでに数度あった。これは、物的環境の要因で説明出来ないようだ。
なら、話は簡単だ。呼び出しに出てみればよい。
今使用している親機は、母が亡くなった後、家の片づけをした時に貰って来たものだ。
子機は母の電話を受けていた時のものだから、もしかすると回線が繋がるかもしれん。
母を身近に感じられる機会があれば、心が慰む。
だが、電話をかけて来る者は別の者かもしれん。ま、いずれにせよ、すぐに受話器を取ろうと思う。
少なくとも日頃の懸念がひとつ解決する。
ここで脱線するが、家人が数日前にこんな夢を観たそうだ。
「ロシアに巨大な隕石が落ち、モスクワが壊滅。隕石群は中国や朝鮮半島にも降り注ぐ」
思わず反応した。
「それは隕石ではないだろうな。もし隕石ならモスクワが壊滅する規模なら全世界がほぼ壊滅する。中国や半島(たぶん北)を直撃するなら、隕石ではなくミサイルだろう。米国が先制攻撃をして、原潜から至近距離で打つ」
だが、こちらも文明の終焉を意味する。
世間には「北のICBMは米国向けのものだから、日本は標的ではない」と言うおバカさんがいるが、日本の米軍基地を先制して叩かねば、米国本土にミサイルが届く前に自国が消滅してしまう。最初に打つのは最前線に向けてだろう。