◎「八割が嘘で、二割が勘違い」
昨日、家人と少し衝突した。
すると、家人は「りさ(次女)もお父さんのことをこう言っている」と話し始めた。
次女は今期から自宅通勤になったのだが、父親についてあれこれ批判していると言うのだ。
それを聞き、当方は「コイツ。話を作ったな」と思った。
こういうのは、当方は今や真偽が即座に分かる。
そもそも家人がしくじったのは、当方は批判や悪口は本人に直接確かめる性格だってことだ。
「誰それがこんなことを言ってるよ」という噂があると、その当事者に連絡して事実かどうかを確かめる。
ウン十年も共に暮らしているのに忘れたのか?
今日、次女を駅まで迎えに行った時に、やはり本人に直接確かめた。
「お母さんはお前が『これこれこういうことを言った』と言ってるが、本当か?」
これは別に「抗議する」つもりでも「仕返しをする」つもりでもない。
批判や悪口は、当人の率直な考えや思いが発露したものだ。そういうのをきちんと聞いて置くと、自分を振り返る素材になる。
自分の姿を知らぬのは、実は自分自身であることが多いからだ。
すると次女は「そんなことは言ってないよ」と答えた。
「やっぱりね。父さんはお前のことを最も大切にしているから、『りさがこう言った』と言えば、言うことを聞かせられると思ったわけだ」
ま、次女のことについては、一切が自他共に認める「イエスマン」だ。
次女は「お母さんの言うことなんて、八割が嘘で二割が勘違いだよ」と言う。母親と姉は同じ性格だということ。
「八割が嘘で二割が勘違い」かあ。
ギャハハ。良い言い回しだなあ。
80%が嘘で20%が勘違いなら、「事実はどこにもない」ってことだ。ちなみにこの場合は「真実」ではなく「事実」だ。「真実」はそれを眺める人によって変わるが、「(客観的)事実」は誰の目で見ても同じである必要がある。
文人の誰かが「男が女の嘘を真実だと思うようにすれば、男女の関係はうまく行く」と言っていたなあ。
こういうのは、当事者に確かめて、それが真実なら自分を顧みる重要な契機になる。一方、単に相手を貶めたいという動機の嘘なら、それを口にする者には「一生勝てる」と思ってよい。楽勝だ。
コンサル時代に、大学の後輩がやって来て「中央官庁の仕事を取りましょう。先輩に窓口になって貰って」と言って来た。
仕事を申請し、補助金を受けるのがこちらで、仕事も実質的にほとんどを当方の会社がやるみたいな流れだ。
そいつは机の上に、元総理だの中央官庁の役人だのの名刺を三十枚も敷き詰めて見せた。
要は「自分は顔が広く力がある」ことを見せたいわけだ。
こういうのは典型的な詐欺師の手口だ。
ひと通り聞いてから、当方は尋ねた。
「で、君は何をやるの?申請が当方で実働がこっちなら、ただ歩銭をくれってことなの?」
もし第三者の名刺を出すと、当方が「こういう人が来てますけど」と直接連絡することをそいつは知らなかったらしい。
霞が関には、T大法学部出で、様々な団体の肩書だけ沢山持つ詐欺師が山のように群がっているんだよ。
せめて「一緒にやりましょう」だろ。
後にゼミの先輩に「誰それ君と仕事はしなかったんだって」と聞かれたので、「いやアイツは詐欺師ですからしません」と答えた。
もちろん、同じことを本人にも直接言うが、その後会う機会が無かった。
脱線したが、ま、「女の嘘は突き詰めて追究するな」と言う。
ここの「嘘」の部分は「過去」とも言い替えられる。
「女の過去は追究するな」
これを徹底するだけで、クラブ活動(夜の)では、ホステスにやたらもてる。ただそれだけだが。
人によっては男でも「八割が嘘で二割が勘違い」の者が結構いる。「女みたいな男」の嘘には『勝ったな』と思うだけでよい。
当方だって変わりはないが、ひとまず事実確認はする。
蔭口などひと言も叩かず、本人に直接言う。
だが、殆どの人が「陰口を言わぬ」ことを美徳とするのに、面と向かって確かめるヤツのことは嫌うどころか憎みさえする。
ま、具体的な根拠を調べて挙げるから、余計に腹が立つと思う。
でもそれって矛盾してねえか?
注記)「女性」に対し一見差別的とも受け取れるフレーズがありますが、あくまで表現上の「語り口」であって、本人は差別意識を持っては居りません。普段の行動が示す通りです。
これも儀礼だが、付けぬとトラブルの元だ。「国葬」と同じこと。
儀礼的なことはやらないと取り返しがつかなくなることがあるから、「ひと通りきちんとこなす」のが筋だ。
安倍元総理は東京五輪の顔のひとつだった。cptppやクアッドの立役者でもある。関係諸国を招き、改めて五輪のお礼を述べ、安倍政治の継承を宣言する義務がある。提唱者が亡くなったから、一切を変えてしまうなら、どこかの無知蒙昧な国と同じになってしまう。
こういうのを「考えぬ」だけで、人間(じんかん)で揉まれて来たかどうかが瞬時に分かる。