日刊早坂ノボル新聞

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◎支離滅裂な論理 「国葬は憲法改正に弾みをつける」(姜尚中氏による。9月18日10:01東京スポーツ配信)

支離滅裂な論理 「国葬憲法改正に弾みをつける」(姜尚中氏による。9月18日10:01東京スポーツ配信)

 日曜と言えばサイテーモーニング。代表的コメンテイターは「みんなの青木センセー」とこの姜尚中氏だ。

 放送を観なかったので、詳細な内容検討は差し控えるが、そもそも検討に値する内容ではなさそう。

 以下は記事引用。

 政治学者の姜尚中氏が18日、「サンデーモーニング」(TBS)に出演し、安倍晋三元首相の国葬について言及した。

 姜氏は「個人的に哀悼の意を示すことと国葬は別次元のことだということをまず理解しないといけない」として「『なぜ国葬なのか』ということは、1つの狙いは憲法改正に弾みをつけたいと。安倍さんの宿願は憲法改正でしたから。ただ岸田政権のオウンゴールだと思います。これによってかえって憲法改正は遠のいた」と指摘した。

 その理由について「自民党憲法草案、これは緊急事態条項、あるいは家族条項を見ても今、問題になっている旧統一教会の考え方とかなり似通っている。そうすると国民はやっぱり少しおかしいんじゃないの?と思うパーセンテージが増えているわけで」と話した。 

 続けて「なぜこのオウンゴールをやっているのにそれでも強行するのかっていうのは、岸田さんは宏池会だから。さすがに護憲派なのかなという。つまり、自分が意図しない結果を自分自身でやってしまう。これは歴史的に言うとピエロということですよね。歴史は悪巧みをして意図したことではないことを導き出す場合がある。岸田さんの師匠の古賀さんは喜んでるんじゃないないでしょうか。これで国民は憲法改正はどうもやっぱりおかしいんじゃないかと思う人が増えると見てます」と持論を語った。

(引用ここまで。)

 

 ちょっと何を言ってるのか分かりませんね。論理なし。

 よくこんなのをテレビで言わせたもんだ。

 

 前提となるのが、「自民党国葬憲法改正に弾みをつけたい」?

 自民党改憲草案と旧統一教会の考えが「似ている」?。

 「憶測」や「似ている」という印象論だけで因果関係を唱えられるとはスゴい。

 実証性が何ひとつないところは、あの国流ではある。

 こういうのが風潮になったりするのは、怖ろしいと思う。

 

 「選挙中に銃で撃たれて死んだ政治家」の葬儀を国で取り仕切ることが、「憲法改正に弾みをつけるため」だとするのは、あくまで姜氏個人の考え(妄想)だ。

 統一教会は「反社」で、自民=統一教会だから、と展開する論調も、自分たちが嫌っているごり押し政治と変わりないと思う。四十年前には、嫌いなヤツのことを、何でもかんでも「ファシスト」と呼んだものだ。

 「反社」は警察用語できちんとした定義がある。具体的な犯罪行為を背景に、条件に合致した時に認定される。

 現状で統一教会は「反社」認定はされていない。

 政治家が「色々といわくがある」統一教会を利用したのは、そこに線引きがあったから。要は「便利だった」ということだが、あまり良い選択ではなかったのは確か。

 しかし、一般用語の「反社会的」を使わずに、通常は警察用語と解釈される「反社」を安易に使い、レッテルを貼り付けるのは、あまりよいやり方ではない。

 「元信者の話」といった一面的な切り取り方だけではなく、個々の案件について違法性に関わる事実をきっちり積み上げた後の話だと思う。

 

 プーチンは自分が他国を侵略するのに、「ナチと戦う」というわけの分からない大義を持ち出したが、当方は今の風潮(実は半分以上は見せかけ)は、それと同じもの凄く危ういやり方だと思う。

 ま、国民を分断することには幾らか成功している。

 

 でも、嘘つきはどこまで行っても嘘つきのまま。

 国葬反対の議論には、道の上で殺された政治家を悼む気持ちが微塵も感じられない。

 安倍さんは、選挙の応援演説中に銃で撃たれて死んだ。

 こういう「暴力でかたをつけようとする行為」は、民主主義を冒涜するもので、こういうことが起きるのであれば、「民主主義の危機的局面」が来ていると言える。

 安倍さんは、憲法改正を推進するために亡くなったわけではない。

 こんな当たり前のことが見えぬ人がいることに驚く。

 世論調査の捏造の仕方と言い、今の騒ぎ方は異常だと思う。

 

 ひと言でいうと、姜尚中氏の唱えるような陰謀論は、居酒屋で話す分には暇潰しになるが、メディアを使って公表すべきものではない、ということ。

 そもそも、前提は「感想」に過ぎず、感想で始まっているから、論理が成り立っていない。

 こういうのを見ると、世間で言われている通りに、TBSはもはや半島の走狗なんだなと実感する。