日刊早坂ノボル新聞

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◎夢の話 第1K74夜 鳩を助ける

夢の話 第1K74夜 鳩を助ける

 二十一日の車の夢の後に、枕元に「癒し水」を置いて寝直した時に観た短い夢です。

 

 二階のベランダで洗濯物を取り込んでいると、何か白いものが降って来た。

 そっちの方に目を向けると、落ちて来たのは鳩だった。

 右の羽根の付け根のところに少し血が付いている。

 「散弾銃で撃たれたのだな。でも撃った奴が下手だった」

 俺はあまり鳥類が得意な方ではないから、触りたくないな。

 だが、鳩はまだ生きていた。

 困り果てたように小さくなっている。

 「仕方がないな」

 鳩を抱き上げ、室内に運んだ。

 「まずは温めるところからだな」

 段ボールの空き箱を用意し、そこに古いバスタオルを敷く。

 さらにペーパータオルを敷いた。これはダニを想定したものだ。

 野生動物は必ずダニやノミを大量に体に飼っている。

 その中に鳩を寝かせ、優しく撫でた。

 まずは安心して貰わぬと。

 この辺の段取りは「ようつべ」で観たからやり方を知っていた。

 

 傷を見ようとしたが、すっかり羽根の付け根だから、素人には処置出来ない。

 水を与えたら、動物病院に連れて行くことにした。

 コットンに水を含ませ、口に運んでやる。

 鳩に元気は無いのだが、しっかりと俺のことを見ている。

 「いいか。死ぬなよ。もし死んだら焼き鳥にして食うからな。それが嫌なら生き残って家に帰れ」

 巣があるのかどうかは分からんが、あればきっと家族がいるだろう。

 お前が帰らなければ、子どもたちが死ぬ。

 「必ず帰れよ」と言い聞かせる。

 ここで覚醒。

 

 二つ目は夢らしい夢になった。

 「白い鳩」は通常は愛情や幸運の象徴だ。

 それが誰かに傷つけられているので、人事のトラブルにより孤立しているという状況だ。

 ここまではバカらしい解釈だ。程なく死ぬ人間にはこの先の対人関係などどうでもよい。

 ま、運気はこの数年の間、下がりに下がっているが、これは私一人に限ったことではない。

 総てを失った者なら幾らでもいる。

 

 「白い鳩」はまだ死んでは居らず、夢の私はそれを助けようとしている。

 希望はそれを見失わぬ者だけに微笑むから、必ず鳩の命を救うことにした。