日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎夢の話 第1K25夜 郷里の実家を掃除する

◎夢の話 第1K25夜 郷里の実家を掃除する

 ニ十八日の午前二時に観た夢です。

 

 息子のために「自分が死んだ時の手配」について、資料を作成していた。

 「病院で医師の検視を受け、死亡診断書を得た後の手配の仕方」:これは霊安室から搬出する手はずのことだ。あとは葬儀屋に連絡し、そのまま葬儀場に運んで貰う方が簡単で良い。いずれにせよ、葬儀は家族だけで行って欲しい。そうしないと、私はきっと辺り構わず障りを振り撒く筈だ。

 「連絡すべき親族の住所録」。死んだという報せを出す。

 「役所や銀行への届け出」「保険申請」など、遺族は泣いてなどいられない。

 

 ここで気付く。

 「俺の原点は郷里の実家にある。その実家も倉庫となってから長らく経つから、今は埃塗れだろう。死ぬ前に掃除をして、心残りを減らそう」

 私は思い立つとすぐに行動に移す性格なので、直ちに出発し、「今は倉庫」の家に向かった。

 玄関を開けると、やはり埃塗れになっていた。

 「こりゃ大変だな」

 箒とバケツ・雑巾は持参していたが、だいぶ手が掛かる。

 思案していると、応接間のドアが開き、母が顔を出した。

 「帰って来てたのっか」

 母が現れることを私は予想していなかったので、少し慌てた。

 「ああ。スマンです。コロナがあり命日にも盆にも来られなかったんだよ」

 すると母が笑って答える。

 「別にいいよ。私の方が時々お前ん家に見に行っているし」

 やっぱり。時々、居間で横になっていると、誰かが私の手を握る感触を覚える。

 あれはやはり母だったのか。

 

 「今回は掃除をしに来たんだよ」  

 「ここは放りっぱなしだったから大変だよ」

 「でも、ここが俺の家族の原点だし、ここをきれいにすれば、きっとまた運気が上がる」

 家を守る「神さま」はここにいるからな。

 「お袋は休んでなよ。俺がやるから」

 母は頷くと、再び応接間に戻って行く。

 

 その後、玄関回りを無心で拭いていたが、急に「誰かに見られている」と感じた。

 顔を上げると、天井の近くに、でっかい煙玉が浮かんでいる。

 煙玉と言うより、神棚に備える諸々の道具に囲まれた何かの塊だ。

 「まるでマヤかインカの太陽神みたいだな」

 粘土板に彫刻された、あの太陽神のイメージにそっくりだ。

 「なるほど、これが俺の家の守り神だったか」

 直径が一㍍近くに及ぶ、そのでっかい玉の中には、様々な霊体が沢山蠢いていた。

 私は思わずしげしげと覗き込んだ。

 煙玉の中から、様々な霊が入れ代わり立ち代わり現れては、私の顔を覗き見る。

 「恐れ」ではなく、「畏れ」と言うべきものを感じ、全身が硬くなった。

 ここで覚醒。

 

 さしてストーリーが無く、取り留めのない夢だが、あの世を覗き込んだという実感があった。

 ここで言う「神さま」とは神社にいるそれではなく、何百と言う幽霊が集まり、ひとつの集合霊と化したもののことだ。日本式の「八百よろづの神」の一ということ。

 神の守護を信じ、敬うことで、状況は必ず良くなるという示唆なのだろう。

 

 実際、「今の自分には巫女さまが付いている」と思うことで、心がかなり軽くなる。

 それだけでなく、体調も少しく改善される。すぐにも死ぬ筈だったのに、死なない。

 氏神をきちんと祀れば、さらに改善されるであろうことは疑いない。