日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎「孫娘」のための祈り

◎「孫娘」のための祈り

 このところ起きて活動するのが体調的にしんどく、寝たり起きたりの状態だ。感染時の体調よりも、今の方が悪い。

 水曜は通院のない日で、家にいたが、何をする気にもなれず、横になっていた。

 何気なくスマホのカレンダーを見ると、この日が六月二十日だった。

 「なんてこった。今日は水野由結ちゃんの誕生日じゃないか」

 なら神社に行かないと。

 

 早速出掛けることにし、最寄りの八幡神社に参拝した。

 すぐに神殿の前で祈願する。

 「ゆいメタルは、ベビーメタルのオヤジジイファン四百万人にとっては、『孫娘』と変わりない存在だ。いまだ失意にあるなら気の毒だから、あの子に心の安寧をもたらしてあげてください」

 神社は本来、日々の暮らしの感謝を上奏すべきところだが、「孫娘」のためならあえて願いもする。

 

 中年以降の者がベビメタのリスナーになる契機の多くは、ゆいメタルのダンスを観たことによる。

 何か通常の「ダンス」ではないものを表現しており、動きの一つひとつに独特の「しなり」がある。上手下手を超越して、何かを表現している。

 天照大神が隠れた時に、岩戸の前でアメノウズメが踊り、八百万の神々の目を釘付けにしたというが、きっとこのこのような踊りだった。

 ステージ転落事件が分岐点となり、人の前から遠ざかることになったが、心中ではさぞ葛藤があったに違いない。

 オヤジジイとしては可哀想で可哀想で。 

 

 最近、モモコちゃんが正式に「モモメタル」になったということで、これは同時に「ユイメタルはもはや帰って来ない」ことを意味する。

 残念だが、あの子が幸福に近づくことの方が大切だ。

 確かユイメタルが十三歳くらいの時に、「将来の夢」を訊かれると、「看護師さんになること」と答えたと思う。記憶が不確かで「保母さん」だったかもしれん。

 もし風の便りに「看護学校に通っているらしい」と聞けば、それはそれで心が和む。

 自分なりの道を歩いているという意味になるからだ。

 

 祈願の後には、いつも通りセルフチェックをした。

 感染・発症後、体調があまり戻って来てくれぬのだが、あの世仲間が徐々に復帰しているらしく、黒い影が立つようになった。

 これはこのひと月の間にはなかったことだ。

 「真後ろは誰だろうな。アモン?それともでっかい女?」

 先ほど、画像をPCに移し、拡大して確認すると、どうやら「でっかい女」らしい。

 黒い人影の場合、ひとを死に誘う「黒いひと」のことがあるから警戒が必要になるが、「でっかい女」はかなり前から私の傍にいる。

 アモン同様、同じチームのメンバーの一員だと思っても良さそうだ。

 別段、悪意も感じない。