◎夢の話 第1K97夜 展望食堂
十四日の午前三時に観た夢です。
夢の内容は、過去の実体験をそのままなぞる内容だ。これは前にも「こんな経験がある」と書いたことがあるので、中身は省略。
三陸を家族でドライブしていると、岬の先に食堂があった。
展望食堂で、海側が全面ガラスになっている。
そこに入ると、程なく息子が、それこそ「火の点いたように」泣き出した。どうしても泣き止まぬので、息子を抱いて道路側に出るとピタッと泣き止む。席に戻ろうとすると、また泣く。
夢はこの時の恐怖体験だった。(詳細は省略)
極めつけは「雷」で、妻子を車にやり、自分だけ食事の残りを食べていると、空に稲妻が走った。
ピカッと窓ガラス全体が光ったが、その時に窓に数十の顔が映った。総て死者の顔だ。
オチは、その死者たちは「ガラスの外ではなく、室内にいた」。
この日の夢はその後のことで、急いで車で道に出ると、五十㍍も行かぬうちに「声」が聞こえた。
「これは気のせいなどではないぞよ。そのしるしをこれからお前にみせう」
この「みせう」の言い回しときたら。
で、すぐ先で、大型トラックが犬(赤茶色の大型犬)を撥ね飛ばした。目の前に居ぬが吹っ飛んで来たのだが、それでこれが「しるし」だと悟った。
ここは完全実話で、犬がヒクヒクと痙攣するところを鮮明に憶えている。
この時の「声」は老婆のものだった。この場合、声は頭の中だけに響くタイプだから、家人は知らない筈だ。
悪霊中の悪霊なのだが、今日は「自分のことも文字に落とせ」と言っているような気がする。
来年用のストックになると思うが、これから書いて送ることにした。
あの世の怖いところは、それが現実に存在しており、見えるし聞こえるのに、「それが分かるのは自分一人」だったりすることだ。目の前にいるのに、誰もがそいつをスルーする。
「自分だけに見せているし、自分だけに語り掛ける」という状況はもの凄く怖い。他の者にとっては、存在しない者なのに、自分だけにはストーカーのように関わろうとして来る。紛れもなくそいつがいるのに、それを誰も理解してくれない。