◎病棟日誌 悲喜交々 11/7 「今日の懐びとはカルメン・マキ」
この日の「懐びと」は「カルメン・マキ」さん。ちなみに、「懐かしい曲」が「懐メロ」なら、「懐かしい人」は「懐びと」だ。
この日の体重計側は、ユキコさん。
福島の山家の育ちだから、当方とは話が合う。
先週は実家のお父さんの世話をしに帰省したそうで、「家にケメムシが何百匹も入って来た」とこぼしていた。
「俺の郷里ならテントウムシですね。冬場は家の隙間に何千匹も入り込んでいる。春には大半が出て行くが、越せずに死ぬ奴もやたら多いから掃除が大変で」
田舎に行くと、必ず漬物などの土産をくれるが、ここは仲間ということ。いつものことなので、周りから時々勘繰られる。
もちろん、小学生の同級生の感覚だ。
「カルメン・マキです」
「知ってますよ。男性の方でしたっけ」
なるほど。名前は聞いたことがあるが、詳細は知らぬってとこだな。ま、ユキコさんは五十台だから、ニ三歳の頃の歌手だ。
そのカルメン・マキさんだが、当方世代だと小学校半ばの頃の流行歌手だ。代表曲を一曲くらいしか知らぬが、「時には母のない子のように」。
念の為、検索すると、1951年生まれだから、デビューがもの凄く早かったようだ。米国系で帰化日本人。
最初、寺山修司さんの劇団に入り、1969年にこの曲が大ヒット。作詞も寺山さんだった。
当方はこの後の足跡を知らぬが、その後はロックミュージシャンに転向したらしい。一度引退したが、後に復帰。七十台の今でも現役らしい。
昭和四十年台を憶えている人なら、この人のことは記憶にあると思う。
この数日、体調が芳しくなく、ほとんど食事が出来なかったので、体重の増えが僅かだった。
尿を排出できないので、週末を越すと、三キロは増えるのが普通だが、発汗で失われる水分くらいしか補給していない。
割とコーヒー(雑巾水)を飲んでいるので、食事の方が少ないという意味だ。
一昨年十二キロ痩せ、一年かけてせっかく二キロくらい戻したのに、また痩せ始める。
で、ここで、「食べられなくなったのは、目の手術の後から」だと気付く。
一昨年と同じ症状で、「同じようなことが起きている」ということだ。要は「当方の直感は正しい」ということ。
常に直感を頼りに行動すればいいのに、その場の状況や損得、欲望に負けて、選択を誤る。
当方のような者は、ただ閃きの通りに振舞えば百戦百勝だと思うが、三分の一も実行・遵守出来ない。
コロナ後遺症(たぶん)で、異臭の後に強い倦怠感や手足の麻痺が続いていたが、四日ぶりに少し改善された。
動けなくなると、さすがに絶望感に襲われる。
幾らか動けるようになると、「まだできる」と前向きになる。
コロナ後遺症は五六千人くらいいるそうだが、間違いなく当方もその一人だ。これからも時々、ぶり返しが来ると思う。
手足の感覚がない時に足の爪を剝がしたが、まったく何も感じなかった。今はただ痛い。
ところで、抽選などはよく当たる方だし、数万分の一程度の確率なら、普通は当たることはないのに、「俺だな」と思うほど。
マイナスの方も当たるので、泥棒や車上狙いにやられたのは十五回もある。中国の毒入り餃子も当たって、死にそうになった。
眼が見えなかったので、ロトの検討が出来ず、固定数字だけ継続購入したが、二か月のうちに四等が二度当たっていた。(専用口座の現金が増えている。)
どうせなら一等が当たればいいのに。
ま、ロトの四等から上は、確率が極端に低い。ジャンボだって同じだが、基本はやらずボッタクリ。